ワールドカップ 2011.09.21

JKジャパン、トンガ戦勝利ならず エラーとFW戦の劣勢で苦戦

JKジャパン、トンガ戦勝利ならず エラーとFW戦の劣勢で苦戦

 ニュージーランドのファンガレイ(ノースランド・イベンツセンター)で21日、ワールドカップ・プールAの「日本代表 対 トンガ代表」戦が行われ、日本は18-31で敗れた。日本は立ち上がりからハンドリングエラーなどで攻守が安定せず、スクラムとブレイクダウンの劣勢で苦戦を強いられた。これで日本代表の今大会通算成績は0勝3敗となり、予選敗退が決まった。


 


 試合開始早々、日本代表は自陣22メートル内で主将のNO8菊谷がハンドリングエラーを犯し、いきなりピンチを迎えた。トンガはゴール前5メートルでスクラムのチャンスをつかみ、一度はWTB小野澤とNO8菊谷による執念のディフェンスでトライを阻まれたものの、前半7分、NO8マアフが先制トライを奪った。
 必勝を期してこの試合に臨んだ日本は14分、相手22メートル内ラインアウト
からモールドライブでゴール手前まで前進し、ブレイクダウン後、PR畠山が押し込んで同点トライ。しかし、試合再開のキックオフで日本はボール処理に失敗し、トンガがターンオーバーからLOロコツイのトライで再びリードを奪った
 スピードを武器とする日本は26分、CTBニコラスの中央突破を起点に相手22
メートル内に入り込み、右への速攻からFLリーチがトライを決めるも、その後、ペナルティゴール(PG)で差を広げられ、前半を13-18で折り返した。


 


 後半も先に得点したのはトンガ。50分、SOモラスがPGを決めると、54分には、突進力高いWTBヴァイニコロが日本のディフェンスをものともせず、トライ。トンガが一時退場者を出している間、日本はペナルティを活かして敵陣深くへ攻め込み、63分、ゴール前5メートルでのスクラム後、中央をCTBトゥプアイレイが切り裂いてチーム3本目のトライを挙げたが、反撃はそこまで。
 今大会2勝以上を目標に臨んだJKジャパンだが、実現せず。日本は27日、2011年ラグビーワールドカップNZ大会の最終戦としてカナダと対戦する。


(文・竹中 清/ファンガレイ)


 

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