2011年豪州最優秀選手は22歳FBカートリー・ビール

　オーストラリア・ラグビー協会と同選手協会による2011年度表彰式が1日、シドニーで開催され、年間最優秀選手に贈られる「ジョン・イールズ・メダル」は、オーストラリア代表FBカートリー・ビールの胸に輝いた。獲得票数は127票で、2位のHOスティーヴン・モーアとは5票差。昨年の受賞者であるFLデイヴィッド・ポーコックは3位（100票）、ワラビーズ新主将のLOジェームズ・ホーウィルは4位（96票）だった。
 「ジョン・イールズ・メダル」は、オーストラリア代表のテストマッチごとに、その試合のスコッドメンバーによって評価点が与えられ、合計点で最優秀選手を選ぶ仕組みになっている。今回は、昨年10月のオールブラックス戦（香港）から、10年ぶりの優勝を果たした2011年トライネーションズまでの、10試合が選考対象試合だった。
　2009年11月のウエールズ戦で代表デビューを果たしたビールは現在22歳。昨年は豪州最優秀新人に選ばれたほか、IRB（国際ラグビーボード）優秀選手にもノミネートされていた。
　また、「ジョン・イールズ・メダル」の得票数では5位だったSHウィル・ゲニアだが、ファンが選ぶ年間最優秀選手賞を受賞。最優秀新人には「12番」を獲得したCTBパット・マッケーブが選ばれ、今年8月末のオールブラックス戦で60メートルトライを見せたNO8ランディケ・サモに年間最高トライ賞が贈られた。

チームメートからも支持されたカートリー・ビール　（写真：Yasu Takahashi / Nichigo Press）