ワールドカップ
2011.07.19
沈滞ムードの豪州に光明 バーンズとロビンソン奇跡の復活に意欲
ベーリック・バーンズ ベン・ロビンソン
2月末のスーパーラグビー(レッズ戦)で脳震とうを起こして以来、度重なる片頭痛に苦しみ、神経科医と相談の結果、6月中旬に無期限の休養を発表したSO/CTBベーリック・バーンズ(ワラタス)だが、ワールドカップ出場の夢をあきらめてはおらず、今週末のクラブゲームに出場することが明らかになった。シドニー大学クラブの一員として、ペンリスと対戦する。
オーストラリアの新聞『ザ・シドニー・モーニング・ヘラルド』(19日・電子版)によると、バーンズからクラブ戦出場を伝えられたワラビーズ(オーストラリア代表)のロビー・ディーンズ監督とセレクターは、視察に強い興味を示しており、パフォーマンス次第では代表に再招集される可能性があるという。
選手生命も危ぶまれるほどの怪我と悪戦苦闘しているバーンズは、トライネーションズ(7月23日〜8月27日)に臨む代表スコッド40名の選考からは外れていた。クラブ戦後の体調と、継続的な活動が可能か否かも重要なチェックポイントであり、ワールドカップ最終登録メンバー30名が発表されるまでの約1カ月間、必死の戦いが続く。
また同紙は、PRベン・ロビンソン(ワラタス)の早期代表復帰の可能性についても言及。12日の代表トレーニング中に右膝を故障し、全治6カ月と見られていたロビンソンだが、今日行う予定だった手術は延期となり、リハビリで9月までの回復を目指す案が浮上しているという。
17日のサモア代表戦で惨敗し、暗いムードが漂うワラビーズだが、スタープレーヤーのミラクル復帰となれば、ワールドカップ優勝候補として再び熱い支持を受けるのは間違いない。