国内 2023.05.22

初優勝のスピアーズにチャンピオンズトロフィー、楯、賞金5000万円、そして嬉しい話も。

[ 編集部 ]
初優勝のスピアーズにチャンピオンズトロフィー、楯、賞金5000万円、そして嬉しい話も。
リーグワンアワード2022-23の主役となったクボタスピアーズ船橋・東京ベイ。左からオペティ・ヘル、立川理道主将、フラン・ルディケHC、バーナード・フォーリー、木田晴斗(撮影:松本かおり)


 ジャパンラグビーリーグワンのシーズンを締めくくる年間表彰式、「NTTリーグワンアワード 2022-23」が5月22日に都内で開催された。

 最高峰のディビジョン1(D1)で優勝したのはクボタスピアーズ船橋・東京ベイ。賞金は昨シーズンから倍以上増額となり、初の日本一となったスピアーズには5000万円が贈られる。
 2位は埼玉パナソニックワイルドナイツ(賞金2000万円)、3位は横浜キヤノンイーグルス(賞金1000万円)、4位は東京サントリーサンゴリアス(賞金500万円)。

 チャンピオンズトロフィーを手にしたスピアーズの立川理道キャプテンは、「本当に優勝できて嬉しく思います。オレンジアーミーと呼ばれるクボタのサポーターの人たちには力をいただき、本当に感謝しています。7シーズン、キャプテンをやらせてもらってるんですけど、フラン・ルディケ ヘッドコーチと一緒にやってきて、苦しいシーズンもありましたけど、今年の勝利で自分たちがやってきたことは間違いないと証明できました。さらにいい文化を作り上げていって、来シーズンもまた優勝できるように、チーム一丸となって頑張っていきたいと思います」と喜びを語った。

 なおスピアーズはこの日、優勝に大きく貢献したHOマルコム・マークス(南アフリカ代表)、SOバーナード・フォーリー(オーストラリア代表)と2025年5月末までの選手契約合意に至ったと発表した。

 ディビジョン2(D2)の優勝は浦安D-Rocks(賞金500万円)。
 入替戦に敗れたため昇格ならず、キャプテンの飯沼蓮は顔を引き締め、「D2で優勝できたものの、自分たちの目標は達成できなかったので、来シーズンはさらに努力して、D1昇格を目指して頑張りたいと思います」と語った。

 そして、ディビジョン3(D3)の優勝はNTTドコモレッドハリケーンズ大阪(賞金300万円)だった。NTTグループのラグビーチーム再編により、D3からの再出発となったが、優勝と来季D2昇格を果たし、キャプテンの杉下暢は「ターゲットにしていたD3優勝を達成することができ、本当に嬉しく思っています。来シーズンはD2での戦いとなりますが、そこでいい結果を得られるように、引き続き、チーム全員でハードワークしていきます」と誓った。

 レッドハリケーンズはこのほか、積極的に社会貢献活動に寄与した選手またはチームに贈られる「社会貢献賞」も受賞。『Team Mate 事業』をおこない、dポイントを活用した継続的な支援の実現と長期療養児が社会で学べる環境があることを知ってもらうことに貢献。さらに、選手も彼らからエネルギーをもらっているという相乗効果があるところが、多くの共感を得た。

 また、チームごとの反則数をポイントに換算して1試合あたりの平均ポイントを算出し、最もポイントが少なかったチームに贈られる「フェアプレーチーム賞」は、クボタスピアーズ船橋・東京ベイ(D1)、三重ホンダヒート(D2)、九州電力キューデンヴォルテクス(D3)が初受賞している。

 なお、リーグワン2022-23(中止の試合を除き計168試合=D1・D2・D3のリーグ戦、順位決定戦、プレーオフトーナメント、入替戦)の総入場者数は74万5311人。1試合の平均入場者数は4436人だった。

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