帝京大、下級生&控え選手軸も快勝! 慶大は終盤に追い上げ
関東大学対抗戦と関東大学リーグ戦の各上位3チームによる関東大学春季大会グループAで、8日、大学選手権5連覇中の帝京大(対抗戦A・昨季1位)が慶大(対抗戦A・昨季3位)を51−24で下し、4勝0敗で勝点を24とした(東京・帝京大グラウンド)。 敗れた慶大は1勝3敗で勝点7。
同日の東京・秩父宮ラグビー場でのジャパンセブンズにPR森川由起乙副将、WTB磯田泰成らを派遣した帝京大は、下級生の多い陣容ながら序盤から試合を支配する。
まずは前半4分に敵陣22メートル線付近でのターンオーバーから、WTB飯山竜太が先制した。以後、敵陣で肉弾戦を優位に進め、前半を17−0で折り返した。ハーフタイム後も勢いを持続させ、14分にはFL飯野晃司の鋭い突破がWTB別所丈司のトライを産んだ(32−5)。慶大は、16分にWTB川原健太朗が豪快な走りでインゴールを破って31−10と差を詰めるなど、終盤にシンプルな形でスコアを重ねた。しかし、その後も帝京大は着実に加点。大差で白星を奪った。
勝った岩出雅之監督は「今日のゲームメンバーは若手中心。集中力、コンタクトの部分で波が出るんじゃないかとは予測していた。(終盤は)1、2年生の子が、身体が対応できないところも。ただ、そういうことは(深くは)気にしない。いい経験ができた。80分間のゲームでの体感を練習に活かせれば」と。敗れた和田康二監督は「(帝京大は)1本目と2本目の間のようなチームだったと思うんですけど、1人ひとりの当たりが強く、しっかりしていた。(慶大の得点は)少ないチャンスを短い時間で活かせた、という感じです。本当の意味で相手を崩しきったというわけではない」とそれぞれ振り返った。
春季大会は終盤。慶大は15日に石川・西部緑地公園陸上競技場で、帝京大は22日に神奈川・ニッパツ三ツ沢球技場で、いずれも早大と最終戦をおこなう。