セブンズ 2014.03.19

藤田、15人制&7人制の両立に関し見解示す 東京セブンズでは「裏を突く」

藤田、15人制&7人制の両立に関し見解示す 東京セブンズでは「裏を突く」

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一昨年の香港セブンズ、東京セブンズで輝きを見せた藤田慶和
(Photo: Manuel Queimadelos / PSI for HKRFU)

 男子7人制日本代表の藤田慶和(早大2年)は、18日、東京セブンズ(22〜23日/秩父宮ラグビー場)に向け「どんどんチャンスを作る。(15人制代表との)両立は、できればしたいです」と抱負を語った。

 幼少期からスーパーラグビー(南半球最高峰リーグ)でのプレーを目指しており、15人制日本代表でも12キャップ(国同士の真剣勝負の出場数)を保持。7人制でも東福岡高時代から代表選出経験があり、一昨季の東京セブンズ(2012年3月31日〜4月1日/秩父宮)にも出場している。瀬川智広ヘッドコーチ(HC)にもチャンスメーカーとして期待され、当日は15人制のSHとFBを兼ねるスイーパーなどボールタッチの多いポジションを任されそうだ。

「思い切って色んなところへ動いて、走りたいなと。ただやっているだけでは、日本は、勝てない。裏を突くプレーも必要だと思います」

 18日、都内ホテルでの取材に参加。多くの記者団に囲まれるなか、チームや自身の理想のあり方をこう説明していた。15人制と同じ広さのグラウンドで7対7の試合をするセブンズにあって、身体能力に長けた強豪国代表を倒すには「裏(意表)を突く」ことが必要だと感じている。

「ただパスをポン、ポン、ポンと回していても、日本だと取れない。だから、どこかで自分が切り返して、バーっと抜きに行ったり…」

 7人制と15人制は競技特性が異なり、両立は困難とされる。15人制代表のエディー・ジョーンズHCも「2つのことを同時にはできない。(日本がどちらに注力するかの)優先順位はつけないと。ここは、自分の決めることではない」と話していた。

 この問題に関し、藤田は「どっちかを選ばなければいけない時は、ベストな選択をしたいです」と見解を示す。まずは、南アフリカ代表などと戦う東京セブンズの予選プールBに視線を注ぐ。

「(選択の基準は)スーパーラグビーとセブンズだったらスーパーラグビーを選ぶと思います。そういう、自分の価値が基準です。セブンズはボールがより動くし、自由。でも、(15人制と)全く違う競技だとは思わず、自分に求められていることをしっかりやりたい。15人も7人も変わらない。あまり考えないところが自分のいいところかもしれない」

(文・向 風見也)

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