ダイナボアーズが国内最高峰クラスに復帰! シャイニングアークスは2部降格で新たな船出へ
三菱重工相模原ダイナボアーズが国内最高峰クラスに復帰する。NTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安とのリーグワン入替戦に連勝し、ディビジョン1への昇格が決定。第1戦を8点差で勝っていたダイナボアーズは、5月28日に東大阪市花園ラグビー場でおこなわれた最終戦も33-19で制し、歓喜となった。
一方、2010年からトップステージでプレーし続け、今シーズン後、NTTドコモレッドハリケーンズ大阪とともにチームを再編成しNTTグループのシンボルチームとして生まれ変わるシャイニングアークスだが、降格が決まり、来季ディビジョン2からの船出となる。
入替戦の初戦を落とし、9点差以上での勝利が必要だったシャイニングアークスは序盤からアグレッシブで、しぶとい相手ディフェンスに対して辛抱強く攻め続け、前半10分、ゴール前左外でディフェンダーをひきつけたLOジミー・トゥポウからオフロードパスをもらったWTB石井魁がインゴールに入り、先制した。
それでも、ダイナボアーズはあわてず、15分、敵陣22メートルライン内でフリーキックを得ると、クイックタップから仕掛けてゴールに迫り、FBマット・ヴァエガがトライ。コンバージョンも成功で逆転した。
さらに、27分にはキック&チェイスでチャンスとなり、CTBマイケル・リトルが蹴ってインゴールに転がったボールをWTB杉浦拓実が押さえ、得点が認められた。
38分にはシャイニングアークスのパスが乱れ、ボールを手にした杉浦がゴールに持ち込み、点差を広げた。
流れを変えたいシャイニングアークスはハーフタイム前、ラインアウトからモールで押し込み、コンバージョンも決め7点差に詰めて折り返した。
後半に入っても激しい攻防は続き、51分(後半11分)、シャイニングアークスがゴールに迫り、LOトゥポウがラックの上を飛び越えてインゴールに押さえた。が、梶原晃久レフリーはTMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル)で確認後、危険なプレーと判定してトライを与えなかった。
その後もシャイニングアークスは反撃を試みたが、ダイナボアーズは37歳のベテラン2人、古巣相手に燃えたFL小林訓也とゲームキャプテンのHO安江祥光らがブレイクダウンで奮闘してターンオーバーを連発し、相手に流れを渡さなかった。
そして、66分にもシャイニングアークスが攻め込んだが、ダイナボアーズの13番をつけたが奈良望がインターセプトして約90メートル走り切り、値千金のトライを獲得。
シャイニングアークスは73分にようやくゴールラインを割って得点したものの、ダイナボアーズは79分、LO徳田亮真のキックチャージからチャンスとなってSOイーリ ニコラスがフィニッシュし、歓喜となった。