ファイナルバトル。 東海大仰星と桐蔭学園、高校日本一をかけいざ決戦!
第93回全国高校大会は1月7日、花園ラグビー場で決勝戦のキックオフを迎える。ファイナリストとなった東海大仰星(大阪第1)と桐蔭学園(神奈川)の両校は1月6日、それぞれ試合前日練習をおこなった。
2年ぶりの決勝を翌日に控える東海大仰星は、枚方市の同校グラウンドで練習した。
午前10時に始まった練習は、チーム全員で戦うことをモットーに掲げる東海大仰星らしく、中学部まで含めた約160人の全部員が参加。決勝へ向けた調整ではなく、普段通りの練習で2時間に渡って汗を流し、チーム一丸となって志気を高めた。
この春より土井崇司前監督のあとを受けて就任した湯浅大智監督は、決戦を前にすっきりとした表情で「やり残したことは何もありません」とコメント。「桐蔭学園の激しい接点にどこまで対抗できるか。シンプルな部分で勝負が決まると思います」と意気込みを語った。
一方の桐蔭学園は、神戸製鋼のグラウンドで午後1時から汗を流した。
こちらも通常の練習、これまで取り組んできたことについての確認を繰り返した。そして、FW、BKそれぞれのユニットに別れ、決戦でやるべきことをくり返す。判断とコミュニケーションをスタイルの軸に置くチームらしく、よく声をかけあう時間が続いた。
練習の最後は、決勝戦前日にいつもおこなう部員全員でのランパス1往復で締めくくった。各学年にわかれ、全員がボールに触れられるように素速くパスをつなぎ、走る。
「ここまで全員でやってきました。全員で戦います。そのことをあらためて確認する意味で、いつも決勝前にやっているんです」
藤原秀之監督は、そう言った。
「ファイナリストになるということだけで大変なこと。彼らは立派」と選手たちを称えた指揮官は、さらに言葉を続けた。
「ファイナリストとしての戦い方をしたいと思っています。探り合うような戦いでなく、お互い100%を出し切る戦いにしたい。私自身、楽しみです(笑)」
キックオフは14時。ともに高い水準で攻守にバランスのとれたチーム。好ゲームを見逃すな。