国内 2013.12.22

慶大が土壇場で国立へ! 東海大に「ベストのディフェンス」(和田監督)

慶大が土壇場で国立へ! 東海大に「ベストのディフェンス」(和田監督)

keio tokai

激しくぶつかる東海大CTB林大成(青)と慶大LO白子雄太郎
(撮影:大泉謙也)

 大学選手権セカンドステージの最終戦が22日、各地であり、来年1月2日の準決勝(東京・国立競技場)へ進むプールCの上位1チームは慶大(関東大学対抗戦A・3位扱い)に決まった。4季ぶりの4強入りとなる慶大は、埼玉・熊谷ラグビー場で東海大(関東大学リーグ戦1部・4位)に10−7で競り勝ち。総勝点を13とし(敗れた東海大は総勝点9)、大阪・近鉄花園ラグビー場で立命大(関西大学Aリーグ・1位)に10−12で敗れた明大の総勝点12を上回った(立命大は総勝点11)。

 15日の東京・秩父宮ラグビー場での第2戦で明大に19−20と敗れた慶大。自力での準決勝進出の可能性が絶たれていたが、この日は序盤から鋭い出足のタックルと接点での粘りを示す。風下での前半は防戦一方だったが、38分、敵陣ゴール前右のラインアウトからのモールで、FL木原健裕が先制トライを挙げた(5−0)。

 東海大は後半1分、敵陣22メートルエリア左ラインアウトからのサインプレーで、HO北出拓也が左タッチライン際を駆け抜ける。SO野口大輔もゴール決め5−7と勝ち越すが、強風にさらされてか、勝負どころでのラインアウトの失敗が目立った。慶大は11分、CTB大石陽介の突破を起点に攻撃を重ね、敵陣中盤からSH渡辺諒介が一気に抜け出す。最後はPR三谷俊介がゴールラインを割り、10−7と逆転した。

 終盤は東海大が敵陣ゴール前で肉弾戦を仕掛けるも、守る慶大がインゴールを割らせず、ノーサイド。勝った和田康二監督は、「胃が痛い試合でした。ミスはありましたけど、選手はベストのディフェンスをしてくれた。ケイオーらしいゲーム」と笑った。敗れた木村季由監督は、「ケイオーさんの堅いディフェンスを前に、うちの得意としているアタックが出せなかった。(ラインアウトのミスの原因は)風、だけです。(投入しやすい)オプションが限定されて、『自分たちの取れるところがここしかない』という意識に。そこ(精神的な圧迫感)がチャンスどころ(での後逸)に繋がった」と振り返った。

 慶大は準決勝で、プールA首位で選手権4連覇中(準決勝進出は7季連続)の帝京大(対抗戦1位扱い)と戦う。

(文・向風見也)

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