日大がタックルも、力尽きる…リーグ戦王者の流経大が選手権先勝!
(撮影:長尾亜紀)
大学選手権セカンドステージのプールB。関東大学リーグ戦勢同士の激突は王者に軍配が上がった。 東京・駒沢陸上競技場で、同1位の流経大は同5位の日大に43−7と快勝。参加するプールBでの勝点を9とした(地域所属リーグの順位に基づくアドバンテージポイント3点を含む)。敗れた日大は勝点0。
リーグ戦の対戦時は10−74と大敗した相手に、日大は果敢にぶつかる。幅広い守備網と相手の足元に突き刺さるタックルで、ミスを誘った。
3−0とわずか3点リードでハーフタイムを迎えた流経大だが、後半、ボールを大きく動かすより縦に鋭く前進するよう心がける。時に不用意なパスをインターセプトされたりもしたが、後半8分、波状攻撃からNO8高森一輝主将が両チーム通じて初のトライを挙げる。その後も着実に加点し、NO8高森主将は計4度、インゴールに飛び込んだ。23分には、途中出場のWTBジョセファ・リリダムが並み居る相手タックラーをごぼう抜きしてスコアを重ねた。
勝った内山達二監督は、終盤にトライを奪われたことを反省しつつ、「テーマはチャレンジ。前半はもうひとつ形は作れなかったが、チャレンジし続けた」。一方、敗れた加藤尋久監督は、思い通りに事が運んだ前半に得点できなかったことなどを鑑みてか、「点数通りの力の差じゃないかと思います。選手たちは自分の力は出したけど、勝負のアヤの部分で学ばなければいけないところがある」と振り返った。
セカンドステージでは、各プール4チーム中上位1チームが準決勝(来年1月2日/東京・国立競技場)に進める。15日の第2戦では、流経大は大阪・近鉄花園ラグビー場で勝点2の同志社大(関西大学Aリーグ2位)と、日大は東京・秩父宮ラグビー場で勝点6の筑波大(関東大学対抗戦A4位扱い)とそれぞれ対戦する。