国内 2022.02.12

リーグワン2部の強豪対決は花園近鉄ライナーズが大勝 日野レッドドルフィンズから11トライ

[ 編集部 ]
リーグワン2部の強豪対決は花園近鉄ライナーズが大勝 日野レッドドルフィンズから11トライ
ハットトリックの活躍でプレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたライナーズの片岡涼亮(撮影:松本かおり)


 ジャパンラグビーリーグワンの2部グループにあたるディビジョン2は第4節に入り、東京・秩父宮ラグビー場で2月12日、日野レッドドルフィンズと花園近鉄ライナーズが激突。前身の国内最高峰リーグ(トップリーグ)を経験しているチーム同士の対戦はまさかの大差となり、67-22で花園近鉄ライナーズが制した。

 前半は接戦だった。
 先制したのは日野レッドドルフィンズ。6分、ラインアウトモールからゴールに迫り、LO木村勇大がピック&ゴーでインゴールにねじ込んだ。

 対する花園近鉄ライナーズは12分、接点でのターンオーバーから速いテンポで攻め込み、大外にいた長身LOのサナイラ・ワクァがハンドオフでディフェンダーを振り切ってトライゲッターとなり、同点とした。

 ライナーズは、16分にはキックを使ってチャンスとなり、ボールを手にしたWTB片岡涼亮がゴールラインを越えたが、グラウンディング寸前、日野レッドドルフィンズのSO北原璃久が執念のタックルで落球させ、トライを許さなかった。

 しかし、得点チャンスを逃した片岡はこれで火がついたか、このあと、プレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれる活躍をする。

 相手に勝ち越されたあとの32分、花園近鉄ライナーズは敵陣深くに入ると、ラインアウトからボールを動かし、SOクウェイド・クーパーが正確な鋭いパスを左外の片岡に通し、すぐに追いついた。
 活きのいい24歳の片岡は、37分には3人のタックラーをかわして連続トライを挙げ、チームに勢いをつける。前半最後には連続攻撃をLOパトリック・タファがフィニッシュし、花園近鉄ライナーズは24-10で折り返しとなった。

 追う立場となった日野レッドドルフィンズは、後半早々にイエローカードを提示されるも数的不利な時間帯を耐え、52分(後半12分)に敵陣深くに入ると、ラインアウト後にショートサイドを突いてLO木村がトライを挙げ、点差を詰めた。

 しかし、花園近鉄ライナーズは2分後、東京オリンピックのセブンズ日本代表メンバーでもあるNO8セル ジョセのブレイクスルーからチャンスとなり、15人制日本代表のCTBシオサイア・フィフィタにつないで再び点差を広げた。フィフィタは、57分には自ら鮮やかな突破を見せ、連続トライ。

 日野は大差をつけられた終盤に7点を奪い返したが、近鉄の勢いは止まらず、片岡のハットトリック達成を含めて計11トライを挙げ、ボーナスポイントも獲得している。

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