黒木理帆、ハレ・マキリ体制で「世界基準の努力」を目指す。
キーワードは「世界基準の努力」。女子7人制日本代表は2021年から新体制を敷く。1月18日からの強化合宿(埼玉)に参加する黒木理帆が、23日、所感を述べた。
「世界で戦うためには、世界基準の努力をしないといけないと言われていて。細かいところですが、コンタクトのところで頭を下げない、とか、タックルでしっかり身体を当てる…。最近、よく言われるのは、(防御を破って)抜けた後に(サポートの)味方を探して減速して、その時に追いつかれるのが課題(という点)。抜けた人はトライのために全力で走る。あとは(援護役が)サポートのコース(にこだわる)…」
2017年からヘッドコーチを務めた稲田仁が2020年限りでパフォーマンスマネージャーに配置転換され、新指揮官には元15人制日本代表FLのハレ・マキリが就任。日本語の話せるニュージーランド出身コーチのもと、8日~12日に最初の強化合宿をおこない、18日からも12日間にわたり選手を鍛える。黒木によると、従来よりも細部にこだわっているようだ。
「いままでならそこまで意識のいかなかったところを意識するようになりました。例えば、タックルなら入る前にこういう足の運びを…という細かいことがわかりやすいです。身体を当てる(ことへの意識)だけじゃなく、身体の使い方、(相手の)追い方にも力を入れていて、結構、1対1にしても考えてする練習が多いです。もしよくないことがあったら、練習後ではなくその都度、言ってくれるのですぐに修正できる」
男女とも、7人制代表が視野に入れるのは東京オリンピック。本来は2020年夏に開幕予定だった祭典も、社会情勢の変化により今夏への延期が決まった。無事に開かれるか否かは、いまなお不明瞭だ。
それでも黒木は「私たちは(大会が)あると信じてやるしかない。できることは練習しかない」。指揮官交代に伴う選手の選考基準の変化へも「苦手を克服するのも大事ですが、誰にも負けない強みで勝負する」と、縦へ仕掛けるCTBとして生き残りたい。