国内
2012.06.17
サントリー 2年連続2冠に向けアタッキングラグビー継続
昨季は日本最高峰のトップリーグとシーズン最後の日本選手権をともに制したサントリーは16日、同リーグ昨季7位のリコーと練習試合を行った(東京・リコー砧グラウンド)。26−19で勝利も、接点で圧力を受け後半は19失点との内容に若手主体のメンバーは一様に反省。今季就任の大久保直弥監督は「本当のゲームのプレッシャーのなかでサントリーのプレーをするには、まだ」としながら、「アタックで勝つのがサントリー」。その実現のため、チームはさらに走り込む。
怪我や日本代表帯同などで主力が抜けるサントリーは、若手主体でリコー戦に臨んだ。指揮官は「コンタクトエリアにフォーカスを当てて臨んだんですけど、経験のない選手ばかり…。でも彼らが伸びてこないとチームの成長はない。ゲームのなかでのスピードチェンジ(瞬時にトップスピードで駆けること)がもっと必要になってくる」と話した。日本代表ヘッドコーチに就任したエディー・ジョーンズ前監督からチームを引き継ぎ、「より謙虚じゃなきゃいけない。チャンピオンであるために今まで以上の努力をしないといけない。1人ひとりが去年より速く走る、ウエイトを1キロでも重いものを上げる…そういうことです」。前年度までの攻撃型ラグビーを継承するとし、「ゼロからのスタートではないので、根付きつつある文化をもう一段(引き上げたい)」と続けた。24日から7月1日まで菅平でフィットネス合宿を行うとし、「1人ひとりがフィットネスとフィジカルを徹底的に鍛える」と続けた。
(文・向 風見也)