国内
2018.09.11
関西大学Aリーグの8主将が勢ぞろい。来年はニュージーランド遠征も。
関西大学Aリーグの主将が雑太社(さわたしゃ)に絵馬を奉納。
一般の人も社務所で購入して奉納できる(撮影:BBM)
9月10日、京都市左京区にある下鴨神社に、ムロオ関西大学Aリーグ8チームの主将と監督が揃い、今季のプレスカンファレンスが開かれた。同地でプレスカンファレンスが開催されたのは、昨年に続いて2回目。
下鴨神社の一角、太古の原生林が生い茂る糺の森にある馬場は、1910年、関西で初めてラグビーボールが蹴られた場所だ。現在はその場所に「第一蹴の地」の石碑が建立され、球技の神様と言われる神魂命(かんたまのみこと)が雑太社(さわたしゃ)に祭られている。いわば、「関西ラグビー発祥の地」に、9月24日に幕を開ける8チームの主将が集ってお祓いを受け、健闘を誓った。
今季の関西リーグをリードするのは昨季優勝の天理大。夏合宿では明大、流経大、東海大を下し、帝京大に12−14と惜敗。NO8ファウルア・マキシらU20日本代表を5人擁し、頭ひとつ抜けた存在だ。昨季2位の京産大も、PRは抜けたものの、BKに得点力ある選手が残り、「どこよりも厳しい練習」(元木由記雄ヘッドコーチ)で、王者を追う。カギを握るのは同志社大。昨季は6位に甘んじたため、開幕戦で昨季2位の京産大、2戦目で天理大と、いきなり上位校と対戦する。今季は春から好調で、BKにCTB山口修平主将はじめ、FB安田卓平ら才能ある選手が並ぶ。序盤を乗り切れば、大学選手権(関西からは3チーム出場)がグッと近づく。
今季の関西リーグは開幕から目を離せない好カードが並ぶが、選手たちにはこの日、もう一つ大きな目標が生まれた。
今年5月、ニュージーランド大学選抜(NZU)が来日し、関西大学選抜と試合をおこなったが、チームが帰国後、関西協会・坂田好弘会長のもとに「滞在費、移動費はもつので関西のチームを招待したい」という連絡があったという。関西協会では昨年、関西学生選抜としてニュージーランド遠征を実施しているが、「関西のレベルは着実に上がっている。今シーズンの成績次第で、もう一度実現させたい」と坂田会長。
リーグ優勝、大学選手権、そしてニュージーランド遠征へ。ムロオ関西大学Aリーグは9月24日に火ぶたが切られる。
(文:森本優子)
今季のポスター。作画は昨年に続き飛松良輔氏(小学館)。それぞれのキャプテンの写真、プレーの特徴や性格まで細かく伝えて描いてもらった。