国内 2011.11.27

流通経済大が創部47年目で初優勝 試合終了間際にドラマチックトライ

流通経済大が創部47年目で初優勝 試合終了間際にドラマチックトライ

 関東大学リーグ戦1部の今年度チャンピオンを決める大一番が27日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、2位・流通経済大が24-17で首位の東海大を破り、初優勝に輝いた。全日程を終了した両チームは、6勝1敗の勝点25で並んだが、当該対戦により流通経済大が1位となった。



 前半17分、流通経済大は相手22メートル内でのラインアウトからNO8ヴァカウタ・イシレリの突進でゴール前まで迫ると、最後はFW2人のサポートを受けた主将のHO鹿田翔平がラインを越え、先制トライを獲得した。さらに11分後には、SO長谷川真人のハイパントをWTBリリダム・ジョセファが処理し、チーム2本目のトライで点差を広げた。
 要所のパスミスやノッコンでリズムをつかめなかった東海大だが、前半終了間際にSO佐藤善仁がペナルティゴールを決め、10-3としてハーフタイムを迎えた。



 後半に入っても流通経済大ペースは変わらず、57分、敵陣深くでのラインアウトからモールドライブで押し込み、NO8イシレリがトライ。
 しかし、意地を見せたい前チャンピオンは71分、ゴール前ラインアウトから途中出場のFL村山廉がインゴールにボールをねじ込み、ゴール成功で7点差する。息を吹き返した東海大は76分、再び相手22メートル内で優位に進めると、すばやい左への展開からWTB宮田一馬がディフェンダーをかわし、中央へ持ち込んで同点ゴールにつなげた。
 17-17、このまま試合終了となれば今季無敗を誇っていた東海大の優勝だったが、流通経済大は試合終了間際、ハーフウェイ付近でのペナルティから速攻で細かくつないだあと、WTBジョセファが左サイドを突破し、22メートル内でFB小澤大にボールが渡って決勝トライが生まれた。



 創部47年目で初めて栄冠をつかんだ流通経済大は、関東大学リーグ戦の王者として来月18日から始まる全国大学選手権大会に出場する。史上2校目の5連覇はならなかった東海大は最終順位2位。そして、3位・関東学院大(5勝2敗)、4位・大東文化大(3勝4敗)とともに、全国大会でのリベンジに燃える。


 

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