各国代表
2018.06.13
U20日本代表はジョージアに痛恨の逆転負け 最終日は残留・降格決定戦へ
フランスで開催されているラグビー20歳以下代表の最高峰大会「ワールドラグビー U20チャンピオンシップ 2018」は、大会4日目となった現地時間6月12日に順位決定トーナメントがはじまり、9〜12位を争う戦いに進んだU20日本代表はペルピニャンでU20ジョージア代表と対戦し、22−24で敗れた。リードしながらも、残り時間3分だった終盤にトライを許して逆転負け。
これにより、大会最終日の17日は、残留と降格がかかる11位・12位決定戦に臨むこととなった。
先制したのは日本だった。前半7分、相手のラインアウトミスにより敵陣深くでチャンスとなり、PR石田楽人(専修大)が最初のトライゲッターとなった。
しかし、ジョージアは17フェイズを重ねた12分、パワフルな右PRが突進し3人を弾き飛ばしてインゴールに押さえ、流れを引き戻す。
同点とされた日本は、20分にCTB森勇登(明治大)がPGで勝ち越すと、28分には相手にイエローカードが出て数的有利となり、29分、ゴール前中央から右へすばやくボールを回し、WTBハラトア・ヴァイレア(日本体育大)がゴールに持ち込み17−7とリードを広げた。
だが37分、日本陣内10メートルライン付近のスクラムで、ジョージアはFW7人にもかかわらず押し込んでアドバンテージを得、ボールを手にしたSHが切り込んでゲイン、そしてパスをもらった14番が軽快なステップでタックラーをかわしてトライを挙げ、5点差に詰めて前半は終わった。
後半の立ち上がりもジョージアに勢いがあったが、42分(後半2分)、日本はNO8アシペリ・モアラ(天理大)が接点でボールを奪い返し、バックス展開でカウンターアタック。FB山沢京平(明治大)が自陣から蹴ったボールをさらにドリブルしてインゴールに押さえ、22−12となってチームは活気づいた。
一方のジョージアは、58分に2枚目のイエローカードを提示され、苦しい展開に。しかし、数的不利な時間帯を耐えると、71分にチャンスとなってゴール前でアドバンテージをもらい攻め続け、外側に空いたスペースを突いた14番がトライを獲得。その際、止めにいったSH藤原忍がハイタックルでシンビンとなり、3点差に詰められた日本は、残り時間を14人で戦うこととなった。
そして77分、ジョージアがまたもスクラムでターンオーバーして攻める側となり、フェイズを重ねて10番がブレイクスルー。ボールをつないでゴールに迫り、すばやくリサイクルしたSHがダミーから間隙を突いてインゴールに突っ込み、逆転トライ。これが決勝点となった。
現地時間17日、U20日本代表は残留をかけたサバイバルマッチで、U20アイルランド代表と対戦する。
U20ジョージア代表戦の後半早々にトライを挙げるFB山沢京平(撮影:出村謙知)