国内 2017.12.16

大学選手権3回戦屈指の好カードを制したのは東海大! 早大、敗退。

大学選手権3回戦屈指の好カードを制したのは東海大! 早大、敗退。
開始早々に先制トライを挙げた東海大キャプテンの野口竜司(撮影:?塩隆)
 第54回全国大学ラグビー選手権大会、3回戦屈指の好カードで笑ったのは、東海大だった。2015、2016年度と2大会連続で決勝に進み、5人の日本代表キャップ保持者を擁する東海大は、最多15回の優勝を誇る早稲田大と16日に秩父宮ラグビー場で対戦し、47−18で制した。
 勝った東海大の木村季由GM兼監督は、「非常にワクワクした気持ちで試合を迎えた。今日の出来は50点。ミスもペナルティも多い」と評価。
 敗れた早大の山下大悟監督は、「シーズンが終わってしまった。非常に悔しい。対抗戦(5勝2敗。総得失点差で4位扱い)の反省と、東海大の分析から、前半はガマン、後半はアタックでたたみかけようというプランで臨んだ。前半の点差は想定内だったが、後半の勝負どころでミスが出たのが大きかった。ただ、踏ん張ってくれた4年生にはお疲れさまと言いたい。チームとしてまだまだだということが分かった。ベースの力は確実についてきている」とコメントした。
 両チームとも、最初のトライを挙げたのはキャプテンだった。
 東海大は開始1分、パワーとスピードを兼ね備えるNO8アタアタ・モエアキオラがカウンターで大きくゲインしてチャンスを作り、つないで、FB野口竜司がゴールに持ち込み先制した。
 対する早大は18分、WTB中野厳が防御網を破ってサポートについていたLO加藤広人がフィニッシュし、5点を返す。
 しかし東海大は21分、またもNO8モエアキオラの力強い走りからつないでFL深見瑠希がトライゲッターとなり、相手にPGで点差を詰められたあとの37分には、自陣からのすばやいバックス展開で右WTBモリキ・リードが取り切り、21−11で前半を終えた。
 後半最初に得点したのは早大で、46分(後半6分)、CTB中野将伍が敵陣10メートルラインから抜け出してゴールへ走り、3点差とする。
 が、東海大はリスタート後まもなく、途中出場のFLテビタ・タタフが接点でボールを奪い返し、NO8モエアキオラのトライにつながって流れを引き戻した。56分には敵陣10メートルライン中央から突破を試みたFLタタフを早大は止めきれず、点差は拡大。66分にはターンオーバーからのスピーディーなアタックで東海大CTB池田悠希が抜け、SO眞野泰地のトライを演出し、42−18。
 その後、早大はチャンスを作るも得点にはつながらず、フルタイムを報せるホーンが鳴ったあと、東海大は敵陣深くでターンオーバーしてWTB齋藤浩太がチーム7トライ目を決め、ダメ押しとなった。
 早大キャプテンの加藤は、「要所要所で外国人を止められなかったり、すべきことがやり切れなかったのが敗因だと思います」と語り、悔しさをかみしめていた。
 早大は2大会連続で初戦敗退。
 東海大は準々決勝に進み、23日に大阪・キンチョウスタジアムで関西王者の天理大と対戦する。キャプテンの野口は「準々決勝に向けて、今日1試合できたことは大きい」とコメントした。

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