【ラグリパ×リーグワン共同企画】『元気印』から支える存在へ。江本洸志が見据える昇格と…
クリタウォーターガッシュ昭島(以下、WG昭島)に加入した当初、江本洸志は持ち味のステップを生かして自ら仕掛け、相手ディフェンスを切り裂いて局面を打開するプレーヤーだった。
誰よりも声を出し、積極的に前へ出る姿は、まさにチームの『元気印』だった。
加入から5年。後輩が増え、自らのプレーだけでなく、周囲を生かし、チームを支える役割も担うようになった。
リーグワンライジングのヤクルトレビンズ戸田(以下、L戸田)戦でも、味方との連係からチャンスを生み出すなど、経験を重ねたからこそのプレーが見られた。
江本がこの試合で手ごたえを感じていたのは、今季重点的に取り組んできたディフェンスだ。ディフェンスからリズムを作り、アタックのチャンスにつなげる。チームとして積み重ねてきた取り組みが、試合の中でも表れていた。
前半39分に挙げたトライも、半田裕己とのコンビネーションから生まれた。
「プレーヤーに合わせて動くことを意識しています。はんちゃん(半田)がここにアタックして、顔を出してくれる。そこでパスをもらうところまでイメージできていました」
自ら仕掛けるだけでなく、味方の動きを先読みし、次のプレーにつなげる。もっとも、自身のアタックへの意欲が薄れたわけではない。
「自分が行かなくてもスペースを取れているなら、キックを蹴ってディフェンスをしたほうがうまくいくと思ったので。もちろん、アタックのところはこれからもやっていきたいです」
そんな江本には、WG昭島で成し遂げたい目標がある。
「このチームをディビジョン2に上げて引退したい。それがラグビーにおける自分の目標です。昇格するために、自分に何ができるのかを考えてプレーしています」
かつては移籍を考えた時期もあったという。それでもいまは、このチームで目標を達成することに、自身のラグビー人生を重ねている。
個人として結果を残すだけでなく、チームのために何ができるのか。その問いが、日々のプレーの原動力になっている。
プライベートでは結婚という節目も迎えたが、「特に変わったことはないですね。自由にやらせてもらっています」と笑顔を見せる。飾らない人柄は、WG昭島加入当初から変わらない。
「けがなく試合に出て、1試合でも多く勝ちたい。そして、入替戦への出場を目指して頑張っていきます」
『元気印』は、“仲間とともにチームを前進させる存在”へと成長した。掲げる目標の先に、ラグビー人生の集大成を見据えて。
(匂坂俊之)
▶周辺の証言/WTB細元亮
「洸志さんは、プライベートでも飲み会や温泉に連れて行ってくださる、面白くて優しい先輩です。練習後には個人練習に付き合ってくださったり、プレーについてアドバイスをくださったりと、日々多くのことを学ばせてもらっています。そのおかげもあり、自分自身も少しずつ結果につながってきていると感じています。バックスのユニットでも積極的に声をかけてくださるので、良い刺激を受けています。今季はお互いにけがなく、良いパフォーマンスを発揮できるよう頑張っていきたいです」




