ラグビー日本代表で復活の為房慶次朗、「特練」で鍛える。
ラグビー日本代表には「風呂部」がある。
おもにキャンプをおこなう宮崎の合宿施設で、複数ある大浴場を日ごとに回る。練習の疲れを癒す。
そのメンバーの一員である竹内柊平が、10月以降の活動へ帯同しないこととなった。第2子の誕生を控え、自宅で長女と暮らす。
さらには「会長」の岡部崇人も、コンディション調整のためスコッドを離れている。
いまは温泉どころで知られる別府で合宿中だが、「風呂部」は縮小化している。構成員で竹内と同じ右PRの為房慶次朗は、「確かに、(現在は)僕が部長ですね。(他の「部員」は右PRの)木原三四郎だけです。だいぶ少ないです。廃部に近い」と微笑む。
ちなみに竹内とは、初選出された2024年からずっと定位置を争ってきた。その事実について、会話の流れで述べる。
「3年間ずっと一緒にやってきたので、そこでの寂しさ、ですね」
直前の活動には、為房自身が加われなかった。
パシフィック・ネーションズカップ(PNC)を約7年ぶりに制した9月までのキャンペーンへは、眼窩底骨折の治療のため参加できなかったのだ。
「鼻とか(の故障歴)はあるんですけど、目は初めてでした」
9月上旬は「眼圧がかかったらダメだったのでほとんど何もできない状態」。特に、大好きなウェイトトレーニングができないのはフラストレーションがたまった。
9月中旬から徐々に復調し、自分がいないジャパンにも視線を送った。
フィジー代表との決勝を20-15で制するまで、FWがスクラムで優勢だった。その点を踏まえて言った。
「自分が出られない悔しさもありつつ、フィジー代表に勝ったのは嬉しかったですね。スクラムで何本もペナルティーを取っていた。自分たちのやってきたことがうまくいっているんだなと思っていました。バックファイブ(2、3列)の押しはどんどんよくなっています。まとまることを意識していて、3年間、どんどん積み重ねています」
いま見据えるのは10月24日。東京・秩父宮ラグビー場で、日本協会100周年記念試合としてフィジー代表と再戦する。
別府では朝にフロントローが集まり、「特練」と呼ばれるワークを実施。競い合うように筋力トレーニングを重ねたり、体幹を鍛えたり、スクラムの姿勢を確認したり。強豪国に組み勝ち、ペナルティーキックを手繰り寄せるのを目指している。
「僕たちフロントローが世界でも戦えるように、身体づくりやスクラムをもっと…ということで、(特練が)始まりましたね。やっぱり強い相手を押してペナルティーを取るときが一番、嬉しいし、気持ちがいい。そこに向けて必死にやっていきたいですね」
11月には欧州へ渡り、ネーションズチャンピオンシップ後半戦に挑む。



