【アジア大会を追う④】13人でひとつのサクラセブンズ。3戦全勝で準決勝へ。
アジア大会のセブンズ競技は10月2日で2日目を迎えた。
女子はプール最終戦の1試合のみ。サクラセブンズはタイを34-5で破り、プールD首位通過を決めた。
「大会の中でも成長を止めることなく、一歩ずつ進んでいる実感がある」と話すのは内海春菜子だ。前日に課題として挙がった、低いプレーや素早い起き上がりを改善できたとみる。
内海はこの日、今大会で初めて先発した。ポジションは本職のSOではないSHだった。
「昨年のワールドシリーズの途中から少しずつ練習していました」
同じSOの位置では、キャプテンである須田倫代がスタートで出ることが多い。それに伴い、内海は後半から途中出場する機会が増えていた。
「由香さん(兼松HC)から一緒に出る世界線もありだね、というお話をいただいて。倫代と試合に出ることはほとんどなかったので、いろんなことを一緒に考えながらプレーできているのは楽しいです。プレースタイルの違うSOなので、よりチームが勢いに乗れると思います」
SHの実戦機会は多くなかったが、「どのポジションでも心配はない」と心強い。
「サインやディフェンスの動きを決めることはSOでもやってきたので」
一方で、SHには現スコッドで最多キャップを誇る平野優芽がいる。
ポジション争いは熾烈に映るが、内海は意に介さない。
兼松由香HCがセレクションポリシーの一つに掲げる「13分の1」を理解しているからだ。
「由香さんの体制になってからは、どれだけチームに貢献できているかをみんなが大事にしています。前半に出る選手、後半から出る選手、13人それぞれに役割がある。前半に出ているから、後半に出る選手よりも良い選手ということではありません」
そう言い切れるのは、内海自身がどちらの立場も経験してきたからだ。
「後半からテンポアップするメンバーの力も絶対に大事。終盤にひっくり返した試合もたくさんありました」
梶木真凜もこれに頷く。
「(起用法で)一喜一憂しても何も生まれない。いまは誰が出ても、良いサクラセブンズを見せられると思います」
スタートからの出番であれば持ち前のフィジカルでしぶとくゲインを勝ち取り、後半からピッチに立てばアグレッシブなランでラインブレイクを決める。今大会もそんなシーンが目立つ。
「強く仕掛けるのか、展開するのか。自国開催でも冷静に前を見て判断することを意識しています」
この2日で着用したヘッドキャップはピンク色だが、「気分で」8つを使い分けるという。
「水色と黄色のヘッドキャップがお気に入りなのですが、使い続けると色褪せてしまうので勝負時だけ被っています。決勝で着けます!」
ファイナリスト候補の筆頭である中国は、前回大会で21-22と僅差で敗れた因縁の相手。その悔しさを知る6人のひとりである堤ほの花は、「あの時は最初にトライをたくさん取られてしまって追いつけなかった」と苦い記憶を思い出す。
あれから3年が経ち、「やれることはやってきた」自負がある。「試合の入りと最後にこだわることは、この2年間ずっと意識してきました。いつも通りやれば勝てる」と、決戦に向けて自信をのぞかせた。









