ディラン・ライリーが感じる日本代表で「緊張感」。出身国との連戦へ心境は
ラグビー日本代表の宮崎合宿が始まる頃。2021年からナショナルチームに参加するディラン・ライリーは、「まだまだ緊張します」と話した。
身長187センチ、体重102キロの29歳。いまのエディー・ジョーンズヘッドコーチから若手のけん引役を託されていると明かしたうえで、こう述べていたのだ。
「自分はこのチームに長くいるほうなので、若い選手をしっかり支える。(大切な試合まで)時間は長くあるわけではない。できるだけ早く繋がって関係性を築くことをサポートできれば。やりやすい雰囲気を作ったり、選手の緊張をほぐしてあげたり。…もちろん、自分もまだまだ緊張します」
常に新鮮な気持ちを保ちながら、堂々と振る舞う。7月は新設ネーションズチャンピオンシップで、定位置のアウトサイドCTBとして3戦連続で先発した。
アイルランド代表(ニューカッスル・マクドナルドジョーンズスタジアム)に20-36と敗れた第2戦ではハーフタイムで退き、周囲を心配させたが、18日のフランス代表戦(東京・国立競技場)ではカムバック。攻めてはこの日のチーム初トライをアシストし、守っては広いエリアをカバーした。15-42で敗戦も、個人としては出色のパフォーマンスを披露した。
25日からは網走合宿に参加。8月は対オーストラリア代表2連戦に挑む。
オーストラリアは、出生地の南アフリカから10歳で移住した国だ。いましているスポーツを始めた場所でもある。何より今度のシリーズの2戦目は、ライリーの地元にあたるクイーンズランドで開かれる。
プロになる機会を掴むべく’18年に来日し、埼玉パナソニックワイルドナイツ(現名称)に入ったライリーは、宮崎滞在中の6月下旬にこう思いを述べていた。
「(オーストラリアで日本代表のジャージーを着ることは)本当に特別です。ラグビーを始めたのがオーストラリアで、それを伸ばしてくれたのが日本という位置づけですから。オーストラリアに住んでいる家族の前でプレーすることも、特別ですね」
父親になる準備もしている。日本で出会った女性との間に子どもが生まれそうなのだ。自身と同時期にオーストラリアからワイルドナイツに訪れたベン・ガンター、ジャック・コーネルセンもこの国で家庭を築いているなか、感慨も口にしていた。
「(子どもの誕生は)夢に見ていたこと。最愛の妻とそのような結果をもたらしたのは本当に嬉しかったです。日本はラグビーをするチャンスだけではなく、家族と出会うチャンスもくれました。本当に感謝しかありません」
ほどよくリラックスし、ほどよく張り詰めた空気を感じながらフィールドを駆ける。




