ハリー・ホッキングスの献身。日本代表のビッグマンは相手を「窮地」に追い込めるか
ラグビー世界12カ国最強決定戦
ネーションズチャンピオンシップ
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靴のサイズは36センチだ。身長208センチ、体重124キロとビッグなハリー・ホッキングスは、足も大きい。
オーストラリア生まれでいまは日本代表などでラグビーをする。スパイクにはアメリカ製の特注品を選ぶ。
「入手は難しいです。どこもこのサイズのラグビースパイクを作ってくれません。NFL(アメリカンフットボール)の選手を使うシューズを購入し、そのメーカーと違う会社へ持ち込んで改造しています」
母国で年代別代表として将来を嘱望された通称「ホッコ」は、2020年に来日した。
東京サントリーサンゴリアスで2列目のLOを担い、空中戦のラインアウトで高さと読みの鋭さを発揮。地上戦でもタフなタックル、突進、接点へのぶちかましを重ねた。今年6月までの国内リーグワンでは、通算2度目のベストフィフティーンを受賞した。
在籍5年を超過した昨年秋からは日本代表の一員にもなり、今年7月からは新設ネーションズチャンピオンシップで欧州の強豪とぶつかる。ここまで2戦続けて4番をつける。
4日は東京・秩父宮ラグビー場で、世界ランク10位だったイタリア代表を27-10で撃破(当時日本代表は12位)。11日には母国のニューカッスルにあるマクドナルドジョーンズスタジアムで、同3位のアイルランド代表に挑んだ。
試合は20-36と敗れたなか、前向きな点にフォーカスする。
「もちろん結果としてはすごく残念でした。ただ、戦えたところはたくさんあった。トップ3に対してにここまでできると証明できた。これからもよいものを積み上げていきたいです。欧州の強豪とのテストマッチのフィジカリティを経験できることは自分にとってとても大きいです」
ラインアウトの防御が機能した。おもに前衛には身長201センチ、体重117キロのLO、ワーナー・ディアンズ主将を立たせて上空で圧をかけた。身長195センチ、体重110キロでNO8のジャック・コーネルセンもラインアウトが得意とあり、先方を嫌がらせるには十分だった。
エディー・ジョーンズヘッドコーチは、担当の伊藤鐘史アシスタントコーチの名を挙げて言う。
「ワーナーが伊藤鐘史コーチと連携して非常にいいプランを構築しています。その点はホッキングスも長けているので、よい準備ができている。フランス代表のラインアウトもリスペクトすべきです。彼らはFW第3列がジャンパーになる形。それに対しても我々は準備をしています。ラインアウトで圧力をかけ、相手を窮地に追い込むことを楽しみにしています」
慎ましいホッキングスは「間違いなくコーチの鐘史さんのおかげです」と、やはり伊藤コーチの働きに感謝。さらにこう付け加えた。
「(試合に絡まない)ノンメンバーやリザーブが私たちの敵役をやってくれて、色んな想定ができた。そのおかげで結果がついてきています」
18日、東京・国立競技場でもこれまでと同様4番をつける。対する世界ランク4位、フランス代表のLO勢をサイズで上回る27歳は、「フィジカルで対抗し、ワークレートやスピード(の優位性)を活かして戦いたい」と誓う。




