「RUGBY FOR AICHI」本格始動。マオリ・オールブラックス選手招きラグビークリニックを開催
JAPAN XVとの対戦で名古屋に滞在していたマオリ・オールブラックスが6月28日、豊田市のトヨタスポーツセンターで中学生を対象にしたラグビークリニックに参加、ジュニア世代と交流を深めた。
参加したのはSHアダム・レノックス、SOリヴェス・レイハナ、WTBペイトン・スペンサーら6人。全員、前日の試合に出場したメンバーだ。参加したのは愛知県、岐阜県のRSと中学校チームに所属する選手約100名。6つのグループに分かれ、ハンドリングスキル、ランニング、タックルなどのスキルセッションを実施。マオリの選手たちも実際に選手たちの中に入ってパスやランニングなどのお手本を見せた。
前夜の試合から半日足らずだが、一緒に身体を動かして笑顔でアドバイスするのは、マオリ・オールブラックスの誇りを背負っているから。とりわけ指導に熱が入っていたのは、SHで先発したアダム・レノックスだ。
自らボールを手に練習方法を説明。上手くいくとハイタッチして、選手たちのやる気を引き出した。ボールをリリースする場面では「SHとしては、なるべく身から離して置いてもらえると嬉しい。15㌢の差が1秒の違いを生むのです」。前夜、JAPAN XVに対して瑞穂で見せたプレーを実演してみせた。

今回のクリニックを主催したのは、愛知県協会と、県内のトップクラブで発足した「RUGBY FOR AICHI」。リーグワンのトヨタヴェルブリッツ、豊田自動織機シャトルズ愛知、トップウェストAリーグに所属する中部電力ラグビー部、豊田通商BLUE WINGSで構成された組織だ。
立ち上げに携わったのは、トヨタOBでトップリーグ時代にLOとして活躍した「ぐっさん」こと谷口智昭さん。昨年、愛知県内の小学校~ユース世代の選手数が1割減少。県内は野球、サッカー、バスケットなどプロスポーツが多く、それぞれが若手育成に力を入れている。少子化の時代を迎え、ラグビーの普及に危機感を覚えたのがきっかけだ。
「僕らは豊田市内の小学校に教えに行っていますが、県内全体では千校以上ある。自分達だけでは県内に普及するのは難しいと」
同じ地域で活躍するトップチームの賛同を得て、昨年6月に結成されたのがRUGBY FOR AICHIだ。愛知県のシルエットを空想上の動物に見立て、ラグビーボールを持って走るロゴは、B&Iライオンズのエンブレムから着想を得たものだ。

この日はヴェルブリッツから清水岳、三木晧正の2選手、中部電力、豊田通商BWからOBが参加し、コーチングを行った。同団体はこれまでにも使用したスパイクや備品の提供や高校生のラグビークリニックなどを実施しており、前日のJAPAN XV戦のラグビー親子チャレンジにもサポートスタッフで参加した。これからも所属リーグの垣根を超え、愛知県内のラグビー普及にスクラムを組んでいく。




