ワールドカップ 2015.08.25

イタリアの伝説的LOはW杯スコッド落選 FLベルガマスコは5回目の大舞台

イタリアの伝説的LOはW杯スコッド落選 FLベルガマスコは5回目の大舞台

Italy

子どもたちにも人気のマウロ・ベルガマスコ。5回目のW杯出場へ(Photo: Getty Images)

 ラグビーワールドカップで初のベスト8入りをめざすイタリア代表のジャック・ブルネル ヘッドコーチは、同国最多112キャップを持つ35歳のベテランLO、マルコ・ボルトラーミをスコッドから落とした。
 24日、イタリアラグビー協会はワールドカップ最終登録メンバー31名を発表。同じく112試合のテストマッチに出場してきた主将のNO8セルジオ・パリセと、111キャップのPRマルティン・カストロジョヴァンニは選出されたが、キャプテンを務めたこともあるLOボルトラーミは4回目のワールドカップ出場とはならなかった。

 昨年来日して日本代表戦で悔しい思いをしたFL/NO8ロベルト・バルビエリ(39キャップ)も外れている。

 一方、クラブチームのゼブレでボルトラーミのチームメイトだったFLマウロ・ベルガマスコ(36歳/103キャップ)は31名スコッド入り。19歳で代表デビューを果たし、1999年から世界最高の大舞台を経験しているマウロ・ベルガマスコは、元サモア代表の英雄ブライアン・リマが持つ偉大な記録に並ぶ、5回目のワールドカップ出場となる。弟のCTB/WTBミルコは今回は選出されていない。

 31名スコッドのほとんどはイタリア出身で、シックスネーションズで大会最優秀選手に選ばれたこともあるユーティリティBKアンドレア・マージもそのひとりだが、外国出身の4人もメンバーに名を連ねた。オーストラリア生まれのFBルーク・マクリーンとFLジョシュア・フルノ、南アフリカ出身のLOクインティン・ゲルデンハイス、そしてフィジアンのFLサムエラ・ヴニザも、アズーリの一員としてワールドカップを戦う。

 ラグビーイタリア代表はワールドカップで一度もプールステージを突破したことがない。過去3大会はいずれも2勝したが、8強入りをかけた最後の戦いで涙をのんできた。
 今回はプールDに入り、悲願達成のためにはアイルランドかフランスを倒さなければならない。そして、カナダ、ルーマニアとも対戦する。イタリアは2023年ラグビーワールドカップ招致に名乗りを上げており、国民の熱をさらに高めるためにも、今秋は最高のパフォーマンスが期待される。

<RWC 2015 イングランド代表>

【FW】
Leonardo Ghiraldini(レスター/イングランド)、Davide Giazzon(トレヴィーゾ)、Andrea Manici(ゼブレ)、Matias Aguero(―)、Martin Castrogiovanni(ラシン92/フランス)、Dario Chistolini(ゼブレ)、Lorenzo Cittadini(ワスプス)、Michele Rizzo(レスター/イングランド)、Valerio Bernabo(ゼブレ)、Joshua Furno(ニューカッスル/イングランド)、Marco Fuser(トレヴィーゾ)、Quintin Geldenhuys(ゼブレ)、Mauro Bergamasco(―)、Francesco Minto(トレヴィーゾ)、Sergio Parisse(主将/スタッド・フランセ/フランス)、Samuela Vunisa(サラセンズ/イングランド)、Alessandro Zanni(トレヴィーゾ)

【BK】

Edoardo Gori(トレヴィーゾ)、Guglielmo Palazzani(ゼブレ)、Marcello Violi(ゼブレ)、Tommaso Allan(ペルピニャン/フランス)、Carlo Canna(ゼブレ)、Tommaso Benvenuti(ブリストル/イングランド)、Michele Campagnaro(エクセター/イングランド)、Gonzalo Garcia(ゼブレ)、Luca Morisi(トレヴィーゾ)、Angelo Esposito(トレヴィーゾ)、Leonardo Sarto(ゼブレ)、Giovanbattista Venditti(ニューカッスル/イングランド)、Andrea Masi(ワスプス/イングランド)、Luke McLean(トレヴィーゾ)

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