関西ラグビー協会100周年を祝う東西学生対抗戦、東軍が西軍を55-28で破る。


■関西ラグビーフットボール協会100周年記念 東西学生対抗戦
・6月29日@花園ラグビー場(大阪)
【東軍 55-28 西軍】
昨年の関東ラグビーフットボール協会の100周年記念試合に続き、今年も開催された「東西学生対抗戦」。
秩父宮ラグビー場で開催された昨年は東軍が63-24と西軍を大きく突き放したが、今年も55-28と東軍が圧倒した。
前半は21-19と西軍のわずかなリードで引き締まった。
立ち上がりこそ、LO物部耀大朗(明大)のスティールやスクラムで相手の反則を引き出すなど東軍が敵陣ゴール前で攻めていたが、パスミスでこぼれたボールを西軍が大きく蹴り込む。
2度のキックで敵陣深くまで転がし、最後はFB的場天飛(関西学院大)が拾って走り切った(12分)。
その直後にはFL小林典大(関西学院大)のスティールから敵陣22メートル内のラインアウトを勝ち取り、サインプレーで内に走り込んだWTBカストン・マイケルズ(摂南大)が追加点を挙げた。
しかし、以降は西軍がペナルティを重ねて18分にLO物部のトライを許す。21-7とした32分、39分もFWの肉弾戦の圧力に屈した。
後半に入っても東軍は敵陣深くに入れば決定力の高さを見せる。9分にはこの日2本目となるモールでのトライ。24-21と逆転に成功した。
14分、25分、31分にもモールを押し込む。その間に途中出場のNO8ティシレリ・ロケティ(流経大)はラインブレイクを見せていた。
互いにメンバーが大幅に入れ替わるなかでも優劣は変わらず、西軍は後半無得点とチャンスを作ってもスコアに変えられなかった。
東軍は終盤にもFBコンラッド・セブンスター(東海大)、WTB海老澤琥珀(明大)が抜け出し、55得点目を加える。
最後は西軍のWTBカストンが自陣から走り抜け、55-21で試合を終えた。
東軍を率いた相馬朋和監督(帝京大)は「100周年おめでとうございます。次の100年に向かってラグビーがさらに盛り上がるように、関東、関西に関わらず皆さまの応援をよろしくお願いいたします」と語った。
西軍を率いた廣瀬佳司監督(京産大) は「負けてしまいましたが、両軍共に素晴らしいプレーをしてくれました。100周年記念にふさわしい試合をしてくれました。ここを出発点としてさらに発展し、次の世代へラグビーの魅力を受け継いでいってほしいと思っています」とコメントを残した。
なおPOMには、東軍からNO8藤井達哉(明大)、西軍からWTBマイケルズ・カストン(摂南大)が選ばれ、神戸ビーフが贈られた。

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