日野剛志が絶賛!TOP14・トゥールーズのコーチを招いた静岡ブルーレヴズ主催のアカデミーキャンプ、8月に開催。

静岡ブルーレヴズは、フランス1部リーグ「TOP14」のスタッド・トゥールーザン(トゥールーズ)のアカデミーコーチを招いたアカデミーキャンプを昨季に続き開催する。
小学4年生から中学3年生までが対象で、期間は8月19日から21日の3日間。静岡県掛川市のつま恋リゾート彩の郷でおこなわれる。
世界トップクラブと連携したアカデミー事業は、リーグワンのクラブでは唯一の取り組みだ。
パートナーシップ協定を締結しているトゥールーズは、これまで欧州やアフリカ、中東でもアカデミーキャンプを実施してきたが、アジアでの開催はこの静岡だけ。
初開催された昨年は、ブルーレヴズが誇るHOで、日本代表キャップ5を持つ日野剛志も参加した。
2019年にはトゥールーズにクラブ初の日本人として短期加入していた。
昨年のキャンプの印象は、色濃く残っているという。
「日本のコーチングとはかなり異なっていて、ルールに捉われないし、型にはめ過ぎない。フランスっぽい、トゥールーズっぽいと感じました」
タッチラグビーのメニューでも、トゥールーズ流のアレンジが施されていたという。
「日本ではタッチされたら止まらなければいけないのが主流ですよね。でも、トゥールーズのアカデミーではタッチされても数秒間、数歩であればプレーしていいんです。そうすると、どんどん前にアタックしてパスを繋ぐようになる。
昨年参加した子どもたちも、練習の前と後では大きく変わっていました。ミスを恐れていた消極的な子が、タッチを怖がらずに積極的に走ってパスを出していた。そういうことを自然と引き出せるようなメニューですし、コーチ陣は基本的に失敗を許容してくれます。世界中を回っているコーチ陣なので、言葉の壁とか関係なく、教えるのがすごく上手だなと思いました」
コーチには、アカデミー事業の責任者であるエミール・ンタマック氏が来日する。
1995年、1999年のW杯に出場した元フランス代表(CTB・WTB・FB)で、現フランス代表のSO、ロマン・ンタマックの父だ。
「僕がトゥールーズにいた時、(息子の)ンタマックはまだハタチでしたが、すでに選手として出来上がっていました。リーグワンでいろんな選手と対戦してきましたが、それでもずば抜けていると感じますし、すごい落ち着きようでした。彼はトゥールーズのアカデミー出身なので、そうした世界トップレベルの選手を育てたお父さんから直接指導を受けられる機会はなかなかないと思います」
トゥールーズのアカデミーが最先端を進んでいるのは、アカデミーからトップチームまで一貫した独自のコーチングプログラムを構築しているからだ。
それが、過去5シーズンにおいてTOP14で4度、ヨーロッパチャンピオンズカップで2度のタイトル獲得に繋がっている。
「リーグワンでも各チームにアカデミーはありますが、カテゴリーごとにどういうラグビーを志向させて、どういうスキルを身につけさせるのかなど、トップチームまでのすべてを逆算しているチームは世界でもなかなかないです。
昨年のキャンプでは、ミスが起きても簡単にはプレーを止めないし、攻守交代が起きたら、そのままどんどんボールを繋いでいくシーンをたくさん見ました。それはトップチームの目指しているラグビーが、やはりスペースに対して直線的にどんどんアタックして繋いでいくものだからです。僕がいた時もヘッドコーチからは前を見てスペースがあるところにポジショニングしてほしい、チームとしてのある程度の枠組みはあるけど、最後はその場の判断で動いてほしいと言われていました。
クラブとしての一貫性があって素晴らしいなと思いました。そうした言わばホンモノに触れることができる。自然と身につけることができます」
今回のキャンプでは計5回のトレーニングセッションに加え、夜にはトゥールーズの歴史やクラブの文化を学べるプログラムも予定している。
ヨーロッパNO1クラブの伝統と誇りを体感することができるだろう。
「もしトゥールーズに住んでいる子どもだったら、いつかトゥールーズでプレーしたいと思うと思います。憧れられる存在になるために、どうしているのかのビジョンを知ることができます」
昨年の参加者アンケートでは満足度100%。普段とは異なるバックグラウンドを持つ参加者同士での2泊3日の共同生活も刺激的だ。
「ずっと同じ仲間とやるのもいいですけど、普段とは違う環境で、いろんなチームから集まった仲間と一緒に寝食を共にして、練習する機会はなかなかないと思います。
トップレベルに触れながら、新しいラグビーの輪も広げられる良い合宿です。自分も子どもの頃に参加してみたかったですね」
日野は今年のキャンプにも一部帯同予定。日本代表のSHで、現在トゥールーズで活躍する齋藤直人についても語るつもりだ。
「こんなにすごいチームで日本人がいま、プレーしているんだよ、と。しかも試合に出続けて、契約延長も勝ち取った。本当に素晴らしいことです。でも、みんなにとっても絶対に叶わないものではない。世界を目指すきっかけになったら嬉しいです」
世界で見ても稀なアカデミーキャンプ。この機会に、ホンモノを体感しよう。
◎キャンプ概要
■名称:静岡ブルーレヴズ アカデミーキャンプ with スタッド・トゥールーザン 2025
◾️日程:8月19日(火)~8月21日(木)2泊3日の宿泊型
◾️会場:つま恋リゾート彩の郷(〒436-0011 静岡県掛川市満水2000)
※JR掛川駅からシャトルバスをご用意します
◾️コース:
①小学生/小学4年生~小学6年生[定員40名]
② 中学生/中学1年生~中学3年生[定員40名]
※キャンプ開催時の学年です
※先着順での受付となります。また、申込み状況により定員が前後する可能性があります。最少開催人数40名予定(コース①②合計)
◾️主催:静岡ブルーレヴズ
◾️協力:スタッド・トゥールーザン
◾️参加費:88,000円
※申込みフォームで、「その他、特記事項があればご記載ください。」の欄に「ラグリパ」とご記入いただくと、参加費が5,000円割引となります。
■本キャンプのURL
https://www.shizuoka-bluerevs.com/news/2485
◾️申込みフォームURL
https://service.shizuoka-bluerevs.com/s/sbr/form/question?cd=academycamp2025&_ga=2.204075728.1791003495.1749449926-755515894.1719186038


