スペンサーが南ア・キングスのコーチ辞任 母国NZラグビー界復帰か
(Photo: Getty Images)
南アフリカのイースタン・プロヴィンス・キングス(EPキングス)でコーチをしていた元ニュージーランド代表SOのカーロス・スペンサーが、南ア国内大会(カリーカップ)開幕直前の今週火曜日、同チームを退団したことが明らかになった。『ニュージーランド・ヘラルド』紙によれば、EPキングスは苦しい財政状況にあり、スペンサーや選手たちに給料未払いが続いていたという。
EPキングスは、2016年からスーパーラグビーに復帰するサザン・キングスの母体となるチーム(サザン・キングスは2013年のスーパーラグビーに参戦し、その後の国内入替戦で敗れて降格していた)。
ブルーズ(ニュージーランド)の3回のスーパーラグビー優勝に貢献し、オールブラックスの人気選手でもあったスペンサーは、選手生活の最後を南アのライオンズで終え、2011年から同チームでコーチとしてのキャリアを開始。シャークスでも指導したあと、2014年にはEPキングスのヘッドコーチに就任した。しかし、カリーカップの1部リーグ(プレミアディビジョン)で1勝しかできずに最下位となり、スペンサーは指揮官の座をはく奪され、もともとの役職だったアタックコーチ兼スペシャリストスキルコーチに降格していた。
現在39歳のスペンサーは、もしニュージーランドでコーチとして働けるならば帰国したいと母国のメディアに語っている。古巣のブルーズは、オールブラックスでスペンサーのチームメイトだったタナ・ウマンガが新ヘッドコーチに就任しており、スペンサーがコーチングスタッフに入るかどうか注目されている。
スペンサーは来月29日にロンドンで、スーパーラグビー初優勝を遂げたハイランダーズのジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチとともに、創部125周年を記念してサモア代表と対戦するバーバリアンズのコーチを務める。