各国代表 2025.04.23

岩渕健輔氏のアジアラグビー停職処分についてワールドラグビーが調査。違反の示唆はないと結論。

[ 編集部 ]
岩渕健輔氏のアジアラグビー停職処分についてワールドラグビーが調査。違反の示唆はないと結論。
日本ラグビー協会専務理事とアジアラグビー副会長を兼任する岩渕健輔専務理事(撮影:編集部)

 国際統括団体ワールドラグビー(WR)は、日本ラグビー協会専務理事の岩渕健輔氏がアジアラグビー(AR)副会長の一時的な停職を受けた事案についての調査結果を4月23日に発表した。WRの規律オフィサーは、岩渕氏の行為は違反を示唆するものではないと結論づけた。

 ARは2月24日付で「行動規範違反の可能性」を理由として、岩渕副会長に対し調査終了まで一切の職責を停止することを決定・発表した。28日、日本協会はARに対し処分の撤回を要請し、WRに対しARの対応と本件に至った経緯の調査を要請したことを発表していた。

 WRが任命した規律オフィサーは入手可能な全ての証拠を検討し、岩渕氏の行動はARおよびWRの行動規範からの違反を示唆するものではないと結論づけた。この発表の結びには「岩渕氏が復職することを期待している」というフレーズも記している。

<結論 全文※日本語訳>
岩渕氏は、2024年12月21日から2025年1月9日の間に、アジアラグビーのEXCOメンバーが署名することを義務付けられている書類、すなわち(a)秘密保持契約書、(b)執行委員会雇用申告書、および(c)ラグビー関連活動からの収入申告書の内容に関して、アジアラグビーに問い合わせを行った。受け取った書簡から、私は岩渕氏がこの書類の性質と内容に関してまったく妥当な質問をしていることを確認した。

提供された書簡に基づき、岩渕氏の質問がアジアラグビーによって適切に対処されたとは思われない。その後まもなく、岩渕氏は一時的な解任処分を受けた。

要約すると、この件に関する岩渕氏の行為は、アジアラグビーの定款、会則および/または行動規範、および/またはワールドラグビー競技に関する規則第18条の違反を示唆するものではない。
※EXCO:執行委員会
※ワールドラグビー競技に関する規則第18条は不正行為と行動規範の規定

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