【リーグワン】クボタスピアーズ船橋・東京ベイが三菱重工相模原ダイナボアーズに快勝。今季初のBP付き勝利で勝ち点を20に伸ばす。
今季初のバイウィークを経ておこなわれた、交流戦の初戦となる第5節。試合前時点で勝ち点9(2勝3敗)の8位三菱重工相模原ダイナボアーズが、同勝ち点15(3勝1分け1敗)の5位クボタスピアーズ船橋・東京ベイを相模原ギオンスタジアムに迎えた一戦は、持ち味を存分に発揮したスピアーズが6トライを挙げて快勝を収めた。
試合の趨勢を決めたのはスクラムだ。開始1分過ぎ、ダイナボアーズ陣22メートル線付近のファーストスクラムでオレンジの8人が力強く前に出る。ペナルティをもぎ取り、今季初先発のSO押川敦治の先制PGにつなげた。
試合の趨勢を決めたのはスクラムだ。開始1分過ぎ、ダイナボアーズ陣22メートル線付近のファーストスクラムでオレンジの8人が力強く前に出る。ペナルティをもぎ取り、今季初先発のSO押川敦治の先制PGにつなげた。
その後もセットピースやブレイクダウンの攻防で優位に立つスピアーズが優勢にゲームを進め、21分にはSO押川のキックパスを左サイドで受けたWTB木田晴斗がディフェンダーをかわしてコーナーに飛び込む。ダイナボアーズも直後のターンで持ち味の連続展開からチャンスを作り、CTBチャーリー・ローレンスのトライで5-8と詰め寄ったが、以降はスピアーズがFWの推進力を前面に押し出して試合をコントロール。
そして37分、相手陣で得たFKを起点にテンポよくフェーズを重ね、WTBハラトア・ヴァイレアが左中間へ。13-5とリードを広げて前半を折り返した。
後半は風上に回ったスピアーズがさらに攻勢を強める。
開始3分、SO押川のPGで3点を加えると、6分にはターンオーバーから一気にたたみかけてLOデーヴィッド・ヴァンジーランドが力強くグラウンディング。さらに10分にもレッドゾーンでのラインアウトを起点にBKのサインプレーで左大外をWTB木田が抜け出し、28-5と突き放した。
ダイナボアーズも13分、FBカート=リー・アレンゼの好走からWTBベン・ポルトリッジがポスト下へ駆け抜け食い下がったが、流れを変えるまでには至らない。逆にスピアーズはスクラムの優勢を生かしてじわじわと勢いを盛り返すと、32分に中盤のオープン展開からCTB廣瀬雄也がリーグワン初トライをマーク。
終了間際には新加入のFBショーン・スティーブンソンのオフロードを起点にWTBゲラード・ファンデンヒーファーがダメ押しのトライを挙げ、最終スコアを40-12まで拡大してフルタイムを迎えた。
今季初となるボーナスポイント付きの勝利で勝ち点5を獲得したスピアーズは、総勝ち点を20に伸ばし暫定3位に浮上。強みを存分に発揮しての快勝に、フラン・ルディケHCも「FWがゲームをコントロールしてくれたことで、BKがいいアタックをできた。今シーズンでベストの80分間だった」と笑顔で選手たちを称えた。