国内 2025.01.23

リッチー・モウンガのオールブラックス復帰、2025年内の可能性は消滅。NZで報道。

[ 編集部 ]
リッチー・モウンガのオールブラックス復帰、2025年内の可能性は消滅。NZで報道。
リッチー・モウンガ[BL東京](撮影:福島宏治)

 ニュージーランドのテレビ局、TVNZが運営するニュースメディア「1News」は、東芝ブレイブルーパス東京とリッチー・モウンガが、ニュージーランドラグビー協会(NZR)と昨年末にモウンガの今年7月のフランス戦を前にしたオールブラックス復帰に関する交渉をおこない、決裂したと現地時間1月22日に報じている。

 ニュージーランド代表“オールブラックス”として56キャップの試合出場記録を持つリッチー・モウンガは準優勝となった2023年W杯で決勝を含む7試合に出場した。W杯終了後、2023-24シーズンより3年契約でBL東京に加入し、昨季はチームの14季ぶりの日本一に貢献しMVPにも輝いた。

 NZRの規定では、オールブラックスに選出されるのはNZRと契約しNZ国内でプレーする選手に限られる。これまで現役オールブラックスとして日本でプレーしてきた選手たちの多くは、NZRとの契約期間中に一時的な「サバティカル」として日本のチームと契約してきた。現在、モウンガは“完全移籍”でBL東京に所属しているため、現行ルールではオールブラックスに選出されることはない。

 1Newsのレポートでは、オールブラックスのスコット・ロバートソンHCとNZRのマーク・ロビンソンCEOが、モウンガとBL東京の代表者と会談し、モウンガ本人もBL東京も契約よりも1年早くNZに戻ることに前向きであったものの、合意には至らなかったと伝えている。

 モウンガのエージェント、リトル・ジャイアントスポーツ社のキャム・マッキンタイヤ氏の「リッチーの(BL東京との)契約内容に変更はない」という言葉も合わせて報じられた。

 W杯後に就任したスコット・ロバートソンHCが初めて指揮した2024年のオールブラックスは、世界王者の南アフリカ代表“スプリングボクス”に2戦2敗を喫し、ザ・ラグビーチャンピオンシップのタイトルを5年ぶりにスプリングボクスに明け渡すなど、多くのNZ国民が満足する結果は得られなかった。

 昨年、SOのポジションは主にボーデン・バレットとダミアン・マッケンジーが任されていた。ロバートソンHCはクルセイダーズで共に戦い7連覇を果たしたモウンガを「10番」として起用できる道を探っていたが、残念ながら2025年中の実現は叶わぬようだ。

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