【リーグワン】東芝ブレイブルーパス東京が浦安D-Rocksとの接戦を制して開幕4連勝。
■NTTリーグワンD1第4節・1月11日@Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(神奈川)
【BL東京 22-14 浦安DR】
「人生で一番しんどかった」と試合後にリーチ マイケルが振り返った。
1月11日のリーグワン第4節、東芝ブレイブルーパス東京と浦安D-Rocksとの一戦は、前年度王者が今季D1参戦のチームを辛くも退けて22-14で決着した。
開始3分、先制したのはブレイブルーパス。この日、初先発のSH池戸将太郎のハイパントをWTBジョネ・ナイカブラがキャッチすると、連続攻撃で自陣10メートル付近からゴールライン直前まで一気に進み、ゴール直前のラックから展開したパスをFBマイケル・コリンズがポスト右に押さえた。
浦安はここから攻撃が加速。SO田村熙のコントロールで、全員が果敢に前へとアタック。ブレイブルーパスを自陣に釘付けにする。
ブレイブルーパスが相手陣へと抜け出せたのは20分過ぎ。高い集中力を保ったディフェンスで隙を与えずPKを勝ち取ると、相手陣ラインアウトを起点にロングパスから仕掛けるラインアタックを成功させ、WTBジョネ・ナイカブラが右コーナーを駆け抜けた。これで12-0となった。この後は互いに攻め込むも、決めきれない膠着状態で前半終了となる。
後半、スコアボードが動いたのは17分。浦安がこの日最初の得点をあげる。相手陣22メートルクラムから、SO田村→CTBオテレ・ブラック→NO8ヤスパー・ヴィーゼとロングパスをつなぐ。ヴィーゼの縦突破を警戒してディフェンスが一瞬内側へ気をとられたところに、走り込んできたWTBケレブ・カブバテがヴィーゼから短いパスを受け取り走り込んだ。コンバージョンキックも成功して12-7とする。
ブレイブルーパスは1トライ差に迫られたところで、WTB桑山敦生がハイタックルでシンビンとなる。だが、一人を欠いたピンチに底力を発揮。ゴール際ラインアウトからモールを形成しインゴールへ。19-7と再び点差を広げた。後半28分に誰一人緩むことなく固くバインドされたモールをつくり、ディフェンスに差し込まれる隙を与えなかった。
浦安もここであきらめない。交替で入ったCTBイズラエル・フォラウが直後の35分にラインブレイクしてそのまま中央にトライ。再び5点差に迫った。しかし、その後のディフェンスでペナルティ。PGを献上して、ブレイブルーパスが22-14で勝利を得た。
浦安のグレイグ・レイドローHCは「チャンスを決めきれないことが大きい。この点はメンタルのスキルが重要で、いま数々の努力を重ねている部分です。チームとしては大きく前進できたので、それをもっと加速させていきたい」と前向きだった。
ブレイブルーパスは、この試合、リッチー・モウンガ、シャノン・フリゼルの2人は出場せず、若手を選抜したメンバーで臨んだ。トッド・ブラックアダーHCは「どう表現をしたらいいか難しい試合になってしまったが、もっと良くしていける伸びしろが見つかったことがうれしい」と次節の戦いに目を向けていた。