各国代表 2024.07.07

オーストラリア代表がウエールズ代表に25-16で勝利。シュミットHC初陣で白星。ウエールズは史上初の世界ランク10位圏外に。

[ 編集部 ]
オーストラリア代表がウエールズ代表に25-16で勝利。シュミットHC初陣で白星。ウエールズは史上初の世界ランク10位圏外に。
勝利を決定づけるトライを決めたオーストラリアのFBトム・ライト(Photo: Getty Images)

 アリアンツ・スタジアム(シドニー)で7月6日、オーストラリア代表とウエールズ代表のテストマッチがおこなわれ、オーストラリアが25-16で勝利した。

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 23年ラグビーW杯後に退任した現日本代表HCのエディー・ジョーンズ氏の後を継ぎ、オーストラリア代表”ワラビーズ”を率いるジョー・シュミット氏の初陣となったこの一戦。これまでテストマッチの出場記録のない、7名の選手を登録していた。

 一方のウエールズは、W杯からウォーレン・ガットランドHCが継続して指揮を執っている。しかし、今年2月から3月にかけて開催された「シックスネーションズ」では21年ぶりの全敗を喫していた。

 先制したのはウエールズだ。前半3分、敵陣10mライン付近でのオーストラリアの危険なタックルにより得たペナルティでショットを選択。SOベン・トーマスがこれを沈めた。

 一方のオーストラリアは7分、ゴール前まで攻め込み、相手のホールディングにより獲得したPGをSOノア・ロレシオが決める。同点に追いつくと、続く15分にはセンタースクラムでウエールズのコラプシングを誘い、再びPGで加点。6-3で逆転した。

 オーストラリアは20分にも攻勢に出ると、ペナルティで敵陣22mエリアのラインアウトを得てから右サイドに展開。ライン際の攻防を制し、最後はPRタニエラ・トゥポウがトライ。コンバージョンも成功させ、13-3とリードを広げた。

 その後は食らいつきたいウエールズの猛攻に遭い、自陣ゴールライン目前でモールでの反則を重ねてペナルティトライを献上。13-10と3点リードで折り返した。

 後半もウエールズは攻撃の手を緩めず、ノットロールアウェイのアドバンテージが出る中、FBリアム・ウィリアムズが左サイドへグラバーキックを仕掛ける。トライには至らなかったが、このペナルティで得たショットをSOトーマスが決め、同点に追いついた(6分)。

 以降はシーソーゲームの展開に。12分、オーストラリアは敵陣22mラインの手前からラインブレイクしたWTBフィリポ・ダウングヌが右サイドへ流れ込むようにトライ。コンバージョンは失敗するも、18-13で勝ち越した。

 17分に今度はウエールズが右サイドのモールからゴールラインを越えるも、オブストラクションが確認されノートライに終わる。しかし、24分に敵陣10mライン付近のノットリリースザボールで得たPGを成功させ、スコアを16-18と2点差まで迫った。

 ただその5分後には、オーストラリアが自陣でキャッチしたキックからカウンターを仕掛け、FBトム・ライトが独走した。途中出場により代表初キャップとなったSOトム・ライナーがコンバージョンを決め、三たびウエールズを引き離した。これが最終スコアとなり、25-16でオーストラリアが勝利した。

 この試合結果により、ウエールズはワールドラグビーのランキングで10位から11位に順位を下げ、2003年のランキングシステム導入以来初めてトップ10の地位を逸した。
 両チームのテストマッチシリーズ第2戦は、7月13日にメルボルンのAAMIパークでおこなわれる。

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