その他 2024.06.24

早大が8トライ、50-14で韓国・高麗大定期戦に圧勝。

[ 見明亨徳 ]
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早大が8トライ、50-14で韓国・高麗大定期戦に圧勝。
早大対高麗大、今後の友情も試合後のアフターマッチファンクションで確認(写真提供:早大2002年度マネージャー・末石つむぎさん)

 2004年に始まった早稲田大と韓国の高麗大の定期戦。両国間の政治的事情による中止を除いて2019年まで続き、2020年に起きたコロナパンデミック、感染予防で中断されたが、昨年再開された。2024年は6月22日に高麗大でおこなわれた。

 試合は前半から早大がコンタクト部分で優位に立つ。持ち前の早いラグビーを見せつけた。
 前半をHO安恒直人のトライなど3トライ19-0で折り返すと、後半は交代したバックス(SH糸瀬真周、CTB金子礼人)らが5トライを積み重ねた。高麗も2トライを返したが、50-14でフルタイムを迎えた。通算成績は早大の15勝1敗となった。

早大が8トライ奪い完勝(写真提供:末石つむぎさん)

 試合を観戦した高麗大OBで大韓協会レフリーのペ・サンフンさんは、「早稲田のプレーが速すぎた。ディフェンスも厳しく高麗が前進できなかった。後半はお互いに疲れていく中で高麗も得点ができた」。

 早大は前週(6月16日)、関東大学春季大会最終戦で帝京大に前後半10トライを奪われ、7-60(前半7-26)で大敗した。
 特に帝京大主将FL青木恵斗は早大ディフェンスをものともせず前進し、ハットトリックを記録。青木は「6月9日の明大戦(24-24)で自分がふがいなかった。先頭に立って相手が折れるまで体を当て続ける」と話していた。早大は、得点されるたびに円陣で「コンタクトで負けている」と声をかけあっていた。

 6月22日の高麗との定期戦で、早大は課題をかかげて戦った。「この試合でいくつか課題を修正できた」と太田尾監督は試合後のアフターマッチファンクションであいさつした。

 敗れた高麗大を率いるのは李光紋監督(イ・グァンムン)。FL/LOとしてサントリーサンゴリアスやトヨタヴェルブリッツ、東芝ブレイブルーパスでプレーした。早大・佐々木隆道ヘッドコーチとは同期で、大学主将同士で2005年度の定期戦を戦っている(早大42-33高麗大)。サントリーではチームメートだった。
 李監督は話す。「春は早いディフェンスを練習してライバル延世大に勝ちました。きょうは負けましたが高麗の選手たちは早稲田からたくさんのことを学んでいます。佐々木さんと学生以来、友情も作ってきました」。両校の絆は今後も続く。

【過去の結果】
◆早大88(前半40-0)7高麗大(2023/4/22。日本・早大G)
◆早大90(前半45-0)5高麗大(2019/4/27。韓国・高麗大G)
◆早大55(前半33-0)12高麗大(2018/6/2。日本・早大G)
◆2017年=早大が朝鮮半島情勢理由に訪韓中止
◆早大36(前半10-7)17高麗大(2016/5/8。日本・早大G)
◆早大34(前半12-21)36高麗大(2015/6/14。韓国)
◆早大74-7高麗大(2014/5/11。日本)
◆早大50-3高麗大(2013/8/18。夏季練習試合)
◆早大31-24高麗大(2013/6/15。韓国)
◆早大92-10高麗大(2012/6/9。日本)
◆早大45-17高麗大(2010/5/22。韓国)
◆早大45-14高麗大(2008/6/22。日本)
◆早大26-17高麗大(2007/5/13。韓国)
◆早大36-19高麗大(2006/5/21。日本・国立)
◆早大42-33高麗大(2005/5/5。韓国)
◆早大71-17高麗大(2004/5/29。日本・秩父宮)
◆早大19(前半9-16)54高麗大(1979/6/24。韓国)
◆早大3-16高麗大(1978/5/19。韓国)

高麗大・李光紋監督(左)、佐々木隆道早大ヘッドコーチ。同期が母校を導く(写真提供:末石つむぎさん)

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