各国代表
2024.01.20
W杯優勝にも輝いた元南ア代表エルトン・ヤンキース、禁止薬物使用で4年間出場停止。
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かつて日本ラグビーのトップリーグやリーグワンでもプレーしたことがある元南アフリカ代表のエルトン・ヤンキース(ヤンチース)が、禁止薬物の使用により、4年間の出場停止処分を受けたことが明らかになった。
ヤンキースは昨年6月、南アフリカのドラッグフリースポーツ研究所(SAIDS)に提供した尿サンプルから禁止薬物クレンブテロールの陽性反応が出ていた。クレンブテロールは、喘息や気管支炎などに使われる薬である一方、筋肉増強の効能や脂肪を燃焼させる効果もあり、ドーピング禁止薬に指定されている。
南アフリカ代表として46キャップを誇るヤンキースは、その2か月後に発表した声明で、禁止薬物を意図的に摂取したことはないと否定し、自身は無実であると主張していた。
しかし、SAIDSは今年1月18日、同選手は4年間の出場停止処分になったとウェブサイトで公表。ヤンキースが独立したドーピング聴聞委員会で審問を受ける権利を行使しなかったため、書面による決定が出されたことも付け加えている。
南アフリカ代表“スプリングボックス”のスタンドオフとして2019年のワールドカップ優勝にも貢献したヤンキースだが、2022年5月には、UAEのドバイから母国のジョハネスバーグへ向かう飛行機内で器物を損壊したとして逮捕され、9月にはスプリングボックスのスタッフとの不倫疑惑が南アのメディアで報じられるなど、騒動が続き、メンタル面も心配されていた。
4年間の出場停止処分を言い渡されたヤンキースは、現在33歳。広報担当者によれば、控訴するつもりだと言うが、年齢的に、ラグビー選手としてのキャリアに終止符が打たれる可能性がある。