ベストプレーはいつ見られる? 日本代表・松永拓朗、突きつけられた問いに示す答え。
見透かされているようだと感じた。
ラグビー日本代表の松永拓朗は、7月からの新設ネーションズチャンピオンシップの前半戦3試合で最後尾のFBを担った。一時は得点ランキング首位に立った。8月の対オーストラリア代表2連戦、9月のカナダ代表戦でも15番をつけたが、その後のパシフィック・ネーションズカップ(PNC)では出番がなかった。
チームは7年ぶりにPNC制覇も、個人としては不完全燃焼だった。エディー・ジョーンズヘッドコーチには、「拓朗のベストプレーが見たい。それはいつだ?」と言われていたという。
思い当たる節があった。だから、見透かされているようだと感じたのだ。
「膝の怪我(の影響)もあって、よかった自分になかなかなれていないと感じつつあった。身体はプレーできる状態だし、メンタルも全然いいんですけど、どこか、不安要素があるな…と感じていて。そういう部分を、エディーさんが見てくださっていた」
25年7月5日、福岡・ミクニワールドスタジアム北九州。対ウェールズ代表2連戦の初戦に出た。スタメンの15番として前半16分にトライも、その瞬間に右膝の後十字靭帯を強く痛めた。3分後に交替。24-19で勝利も、戦列を離れた。
その後はメスを入れずに復帰し、年末からの国内リーグワンを経て今年の各種代表キャンペーンに帯同している。PNCでは状態について指摘され、改めて、己を見つめ直す。
「そこ(好調時とのギャップ)をどう埋めるかを考えさせられるPNCでした。あとは、自分をどうベストに持っていくか。しっかり調整する」
10月からは別府で合宿を張り、24日には東京・秩父宮ラグビー場でフィジー代表とぶつかる。日本ラグビーフットボール協会の設立100周年を記念し、特別な白いジャージーで戦う。
「記念試合に出られること、スペシャルなジャージーが着られることを嬉しく思っています。重みも感じています」
11月までに計5つのテストマッチに挑み、その間は任されるゴールキックで成功率85パーセント以上を目指す。




