日本代表 2026.08.09

伊藤龍之介[日本代表/SO]オーストラリア戦で中央を切り裂き鮮烈な“ファーストトライ”。際立つ“仕掛け”への意識

[ 木村大輔 ]
伊藤龍之介[日本代表/SO]オーストラリア戦で中央を切り裂き鮮烈な“ファーストトライ”。際立つ“仕掛け”への意識
得意のランプレーで魅せる伊藤龍之介(撮影:早浪章弘)

8月もWOWOWでラグビー日本代表戦!
8/15(土)「オーストラリア vs 日本」独占生中継!

 日本代表は8月8日、リポビタンDチャレンジカップ(東大阪市花園ラグビー場)でオーストラリア代表“ワラビーズ”と対戦し、32-35で敗れた。通算8度目の対戦で初勝利を挙げることはできなかったが、明大4年のSO伊藤龍之介は前半12分に先制点となる代表初トライをマークするなど鮮烈な印象を残した。

 昨年度の全国大学選手権を明大の正SOとして制覇した伊藤龍之介は名実共に日本一の大学生SOとなった。今年6月、日本代表に初招集されると7月4日のイタリア戦にSOで先発出場し初キャップを獲得。オーストラリア戦までに4戦連続でジャパンの10番を背負ってきた。

 先制点へつながる勢いを生み出した最初のチャンスも伊藤自身が演出した。前半9分、自陣中央のポイントからフェーズが始まると右から左へ走り込みながらボールを受けた伊藤が外方向へ転がるグラバーキックを放った。WTBメイン平がボールを収めるとフォローに走った伊藤がボールを受け、次のパスを受けたSH齋藤直人はトライライン手前まで蹴り込みボールを前進させた。

 ここから相手にペナルティを与えながらも、日本はモメンタムを持続させる。そして迎えた12分、22mライン上の中央左寄りのポイントから右方向でボールを受けた伊藤は、鋭く左に切り込み相手ディフェンスラインを切り裂いた。さらに細かなステップを刻みながら中央を突き進み、ファーストトライをマークした。

 パスを受ける前、伊藤は「インサイドからのディフェンスが1枚しか来ていなかった」ことを確認していた。そのシチュエーションから「ちょっと長めにボールを持って、スライドさせて前に行きました」と“仕掛け”の背景を語った。

 15日にはアウェイのオーストラリア・タウンズビルで第2戦がおこなわれる。大阪での第1戦は守備面の課題に直面したが、「簡単にトライを取らせない。相手にもっとストレスをかけることを準備していきたい」と修正へ意識するポイントを示した。

PICK UP