ラグビーとプロレスの交錯。「ライオンファングス×新日本プロレス合同公開練習」開催
格闘家たちが野獣のように力と技を競い合うことから、その場所――リングは時に「ジャングル」にたとえられる。草も木もないこの四角いジャングルに、“獅子の牙”を所属チームの名に持つラガーたちが上がった。
ライオンラグビー部ライオンファングス×新日本プロレス合同公開練習。
思いがけない経緯の妙で実現したこのイベントは、7月16日、新日本プロレス野毛道場にて夕刻より始まった。
合同練習とは言え、ラグビーは激しいコリジョンバトルを伴うことから格闘技的要素を確かにはらむが、その本質はあくまでもボールゲーム、プロレスとはまったく別種の競技だ。一方で、ラグビー出身のプロレスラーは多く、古くはグレート草津、阿修羅原から、今でも鈴木健三、飯野雄貴らそうそうたる名前が並ぶ。
昭和の名作コミック「1・2 の三四郎」では、主人公の東三四郎が、高校ではラグビーと柔道、卒業後はプロレスの道へと進んだ。そして、この日のイベントに参加したライオンファングスのメンバーは、皆、子どもの頃からプロレスを愛好しているという。
ラグビーとプロレス。両者の間には、言葉では説明のつかない親和的な何かがあるのかも知れない。
合同練習では、新日本プロレス選手の主導で入念なウォーミングアップの後、スクワット、プッシュアップのプロレスの基礎トレーニング、続いて、受け身、タックルのセッションなど、相互の競技の違いを確かめあいながら、約2時間、たっぷりと汗を流した。

囲み取材では新日本プロレスを代表してボルチン・オレッグ選手、ウルフアロン選手が語った。
「現在開催中の“G1 CLIMAX”でも一戦一戦成長していかなければならない。今日、知ることのできたラグビーの技術も生かせるものは率先して取り入れていきたい」

ライオンファングスの江良楓キャプテンも次のように締めくくった。
「トップイーストリーグも9月に秋季リーグが始まります。受け身、タックルのスキル、勉強になったことが沢山あるので、開幕までの間、練習から生かしていきたい」
ハードなトレーニングの疲労とは裏腹に、和やかな笑顔の中でお互いのリーグでの健闘を誓い合った。
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