日本代表 2026.07.11

冷たい海も楽しむ。日本代表ベン・ガンターが母国で示したい進歩

[ 向 風見也 ]
冷たい海も楽しむ。日本代表ベン・ガンターが母国で示したい進歩
FLベン・ガンター©︎JRFU

ラグビー世界12カ国最強決定戦
ネーションズチャンピオンシップ
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 ベン・ガンターが、出身国のオーストラリアに帰ってきた。ラグビー日本代表の一員として、である。

「故郷に戻って、新しい自分の国を代表してプレーできるのは光栄です。誇らしいです」

 7月4日に東京・秩父宮ラグビー場でイタリア代表を27-10で倒すと、5日以降に渡豪。次のゲームをおこなうニューカッスルでは、チームメイトと海に入った。

 追い込んだ筋肉を冷やす一環か。もっとも南半球とあり、季節はいまの日本と真逆。身長195センチ、体重120キロの28歳は楽しげに振り返る。

「私のホームタウン(ブリスベン)にも近く、何度も訪れている場所です。綺麗でいいところです。冬の海は本当に寒いですが、賢いリカバリー方法だと思いますね。皆でふざけて、笑いあいながら、躊躇して水に入るなかで互いにリラックスできる。フィジカルはもちろん、メンタルのリカバリーになります。…まぁ、冷たい海はきついけど!」

 新設ネーションズチャンピオンシップに参戦中。自身が攻守に活躍したイタリア代表戦を皮切りとし、いまいる場所では11日にアイルランド代表とぶつかる。現在の世界ランクは日本代表を9つ上回る3位。昨秋の対戦時には10-47で敗れているとあり、ガンターは「アイルランド、めっちゃ強いね」と日本語で切り出す。

「世界トップの国のひとつです。統率が取れていて、小さい国でありながら南半球では見られないようなスタイルのラグビーを展開します。細部にこだわっている。昨年、私たちはしっかりとやられました。今回は、いまベストなチームに対して——個人的にも、組織としても——どこまで挑めるのかがわかる素晴らしい機会です。日本代表は去年とレベルが違う。それは向こうもそう。どれだけ差が埋まったのか。楽しみにしています」

 じっくり英語で伝えると、ここから日本語へ訳す隣の通訳担当者を慮る。肩を抱き、「ごめんね」と微笑んだ。続けるのは、自身が得意な防御への思い。担当アシスタントコーチの「GG」ことギャリー・ゴールドの名を挙げ、強調する。

「GGという素晴らしいディフェンスコーチのもと——システムについては詳しく言えませんが——かなりアップデートできています。こちらから仕掛け、アグレッシブに前に出る形です。(肝は)プライドです。(日本代表の)ジャージーを着られることは貴重。国のために、チームメイトのためにどれだけ身体を張れるかという(精神的な)部分が見てわかるように変わったのではないでしょうか。アイルランド代表戦でも、そのようにしてゆきます」

 このほど2戦連続でジャパンの6番をつける。母国で強烈なタックルを放つ。

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