優勝かけた「早明戦」前日練習。早稲田SO服部亮太「僕がリーダーシップをとる」
大学ラグビー・関東大学対抗戦Aグループの最終戦である「早明戦」前日の12月6日、早稲田大学が都内の拠点で練習をおこなった。
早大は6戦を終え、5勝1敗・勝ち点32の戦績を残す。明大も同じ5勝1敗(勝ち点30)で、早明戦の勝者が今季の対抗戦を制す状況となった。早大が勝てば2連覇を果たすが、敗れれば4位で対抗戦を終える可能性もあり、今後の全国大学選手権の展望にも大きな影響が及ぶ。
早大上井草グラウンドでおこなわれた前日練習は、緊張感が漂いながらもリラックスした雰囲気でメニューが進んだ。試合メンバーのトレーニングは約1時間半におよび、様々なシチュエーションを想定した動きが入念に確認されていた。
アタックの中心的役割を担う先発SOの2年生、服部亮太は「練習でやってきたことであったり、僕たちが準備してきたことを全て出せるように、僕がリーダーシップをとってしっかりやっていこうと思います」と意気込む。
明大はサイズとパワーに強みを持つが「しっかりスピードで上回れるように準備をしてきた」とチームとしての自信をのぞかせる。個人としてもスタジアムにどよめきを生むロングキックや鋭いランという武器を持つ中で、今季は「スペースや敵を見てしっかりパスを投げれている」とパスの手応えもつかんだ。司令塔としてレベルアップした服部は早大を対抗戦連覇に導くことができるか。
インサイドCTBの野中健吾主将は、チームの進歩について「横の繋がりやコミュニケーションが取れていますし、力強いコネクトができている」とポイントを示す。巧みな戦況判断とBK陣の素早いライン形成、テンポの速いパス回しから生み出される効果的なアタックは「練習からできていることが試合でもできている」という。
国立競技場に大観衆が集う決戦は「積み上げてきたものを出せば、勝てるという自信もあります」。対抗戦で101回目となる早明戦は12月7日、14時に国立競技場でキックオフを迎える。




