国内 2025.11.02

【関西大学リーグ】京産大は近大に辛勝。天理大は関西学院大を完封。京産大、天理大は全国大学選手権への出場決める。

[ 編集部 ]
【関西大学リーグ】京産大は近大に辛勝。天理大は関西学院大を完封。京産大、天理大は全国大学選手権への出場決める。
途中出場ながらラン、タックルで光ったWTB/FB太田陸斗(撮影:平本芳臣)

■関西大学Aリーグ
11月2日@宝が池球技場(京都)
【京都産業大 47−26 近畿大】

 関西ラグビーは早くも後半戦に突入。11月2日には昨季の4強同士がぶつかる第5節を迎えた。

 宝が池球技場での第1試合は京産大×近大。負ければ選手権出場がより遠のく近大だったが、26-47で敗れた。終盤まで粘るも、最後は突き放された。

 前半にゲームを掌握したのは京産大だった。
 先制トライは6分。FB宮里快一、SO吉本大悟がキックでエリアを取り、局地戦をLO石川東樹が制した。

 その4分後には、FL平野龍が中盤エリアでスティールを決めると、SH髙木城治のパスをフラットに受けてトライラインも越えた。

 先制パンチに成功した後も、京産大はコリジョンで圧倒した。
 19分にはカウンターアタックを起点に、WTB小林修市がグラバーキックを自ら拾い上げて右コーナーに飛び込む。19-0とリードを広げた。

 小林は前半終了間際にもトライを決め、失点を30分に1本に抑えた(NO8小西泰誠のラインアウトスティールからCTB井上晴嵐のトライ)。

 しかし、26-7で迎えた後半は近大の猛攻に遭った。
 接点で前に出られなくなり、セットプレーでミスや反則を重ねた。

 近大の神本健司監督はハーフタイムで「ゲーム自体は死んでいない」と鼓舞。その声に選手たちが応えた。

 立ち上がり、前半終了間際にプッシュできたスクラムでペナルティを誘った。
 7分には相手のラインアウトのミスを突く。FB太田啓嵩、WTB松本睦月で右タッチライン際を崩した。

 15分には相手のキックミスと反則からスコアを縮め、23分には一度はグラウンディング寸前でノックフォワードとなるも、PR弓部智希の突破からLO中田悠生がトライ。26-26と同点に追いついた。

 なおも敵陣で攻め込む機会を得たが、途中出場のWTB太田陸斗が京産大の窮地を救った。
 外側の1対1をタックルで仕留め、すぐさまカウンターラックを決めた。

 29分にはこれを起点にモールで前進、脇をLO石橋チューカが抜け出した。
 再びリードを奪うと、終盤に2トライを追加。ボーナスポイントも獲得して、ノーサイドを迎えた。

「タフなゲームになる覚悟はできていた」と京産大の廣瀬佳司監督。同点に追いつかれた際には「ここからが勝負」と戦況を見つめ、「素晴らしい試合をしてくれた」と総括した。

 敗れた近大の神本監督は「選手たちはよくやってくれた」と労い、「申し訳ない気持ちでいっぱい。最後の2試合はなんとか勝たせてあげたい」と語った。

ラインブレイクを決める近大CTB井上晴嵐(撮影:平本芳臣)

PICK UP