ギデオン・ランプリング[マオリ・オールブラックス/CTB]がパワーとスキルを披露。スパイクが脱げてもトライをマーク。
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マオリ・オールブラックスとして、6月28日の「リポビタンDチャレンジカップ2025」JAPAN XV戦(秩父宮ラグビー場)にインサイドCTBとして出場したギデオン・ランプリングが印象的なパフォーマンスを見せた。
U20ニュージーランド代表に選出された経歴を有する23歳のプロスペクト。今季のスーパーラグビー・パシフィック(SRP)で準優勝したチーフスでは、両CTBだけでなくWTBとしてもプレーするユーティリティーBKとして着実に存在感を示してきた。
キャリアハイとなる11試合に出場したSRPシーズン終了後、マオリの血を引く選手たちの中から選抜されるマオリ・オールブラックスに初めて招集された。冬のピークを迎えつつあるハミルトンから初夏の東京へ、試合3日前の夜に到着するという短くも厳しいスケジュールを乗り切り、初キャップの機会をつかんだ。
ランプリングは80分間フル出場し、188センチ・102キロのボディを駆使して攻守に躍動した。アタックでは推進力のあるランとビッグヒットで幾度も前進。前半27分には左足のスパイクが脱げた状況ながら左大外でボールを受け、トライゾーンに飛び込んだ。
ディフェンスではフィジカルを生かした激しいタックルで、JAPAN XVのFW陣を幾度も止めた。スピードのある対面には、フットワークで粘りながら絡み前進を阻んだ。
試合後にゲームの印象を聞くと、第一に30度を越えるコンディションへの対応を語り「真逆の気候で調整するのは本当に大変でした。前半は特に苦労しました」と厳しい環境下でのパフォーマンスと感覚を伝えた。
さらに、「とても速いチーム」であるJAPAN XVに対して「短い期間で準備してきて、みんなで集中できたところが収穫です」と勝利を喜んだ。印象的なトライシーンについては「スパイクが脱げてWTBの位置にいたので、ラッキーでした」と一言。
「マオリ・オールブラックスの一員となれたことを本当に誇りに思っています」と語るランプリングのプレーヤーとしての将来には、大きな可能性が広がる。意識することは「常にベストな状態でいることが大事です。そして日々成長し、他のプレーヤーをよく見ながら、追いつけるように努力することが大切だと思います」。
左腕にはランプリングが大好きなドラゴンボールのキャラクター「ベジータ」のタトゥーを刻む。“覚醒”の瞬間は近づいている。
