体の痛みは増してるけど頑張る。ジェームス・ムーア[浦安D-Rocks/LO]
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浦安D-Rocksのジェームス・ムーアが、第12節から戦線に復帰している。
3月22日の三重ホンダヒート戦だった。
直近の第16節、東芝ブレイブルーパス東京戦まで連続出場を続けており、第14節・横浜キヤノンイーグルス戦では先発している。
「年齢も重ねてきているので試合後の体の痛みも増してきていますが、それでも頑張っています」
オーストラリア出身の31歳。2016年に来日。東芝、サニックスと渡り、2021年からはNTTコミュニケーションズシャイニングアークス東京ベイ浦安に籍を移した。
浦安D-Rocksとなって3シーズン目の今季は、開幕戦でリザーブ入りを果たすも、以降はスタンドから試合を眺めていた。
その理由を、手の甲を指差して「ケン、キレタ」と明かす。
D-Rocksではここまで思うような活躍は見せられていない。
過去2シーズンは、それぞれ4試合のみの出場だった。
脳震盪や右肩の慢性的な痛みなど、多くのケガに悩まされてきたが、その度に前を向いた。
「メンタル的には難しいです。でも、それを認め、毎日リハビリに取り組むしかない。それしかできません」
2023年には苦杯を舐めた。
国内での出場試合数は限定的だったが、ジェイミー・ジョセフHC(当時)はW杯日本大会で全5試合に先発、アイルランドを破った試合では実に24度(両軍最多)突き刺さったタックラーを信頼した。
フランス大会の日本代表スコッドに名を連ねていた。
しかし、発表の3日後に離脱が発表された。その理由もコンディション不良だった。
盟友のリーチ マイケルは、普段はあまり見られないヘッドキャップを被って大会に臨んだ。
ムーアがいつも身につけていたものと同じメーカーのヘッドキャップだった。しかもそこには、ムーアのイニシャル「JM」が刻まれていた。
母国に戻ってテレビ観戦していたムーアは、「本当に嬉しかった」と振り返る。
「彼は素晴らしい人間ですし、すごく仲が良いです。試合を見ていた時は感情が込み上げてきました」
話は戻ってD-Rocks。昇格1年目の今季は最下位に沈んでいる。
ムーアは「来季もトップディビジョンでラグビーができるように、まずはチームを支えたい」と話した。