【全国大学選手権】和歌山開催は関西勢が力示す。近大、京産大がそれぞれ福工大、青山学院大に快勝。
■全国大学選手権3回戦・12月14日@和歌山・紀三井寺公園陸上競技場
【京産大 66-7 青山学院大】
BKがキックでエリアを取り、留学生を中心としたFWが強いコンタクト力で相手をなぎ倒しながら前に出る。
これぞ「京産らしさ」と呼ぶべき本来の力を発揮し、京産大が青山学院大を66-7で圧倒した。
序盤から京産大ペースで試合は進んだ。前半7分に相手の反則を起点にゴール前まで攻め込むと、1本目からスクラムでのペナルティを奪い、最後はHO平野叶苑がポール下に押し込んだ。
以降はSH土永旭の左足のキックが光った。常に相手を自陣に閉じ込め、アタック機会を得られればFWが前進。11分にLOソロモネ・フナキが、18分にはWTB堤田京弘がトライを挙げた。
青山学院大は25分過ぎにようやく敵陣でボールを持てたが、それもPR曽根隆慎らにもぎ取られ、すぐに終わった。
京産大のミスもあって中盤エリアでの攻防は続いたが、32分に均衡を破る。曽根の突破からオフロードパスを受けたNO8シオネ・ポルテレがインゴールへ。
前半終了間際のCTBナブラギ・エロニの独走トライもあって、前半を35-0で折り返した。
後半も京産大優勢は変わらず、スクラムや強烈なタックルで幾度もターンオーバーを誘った。
青山学院大がこの日初めて敵陣22㍍内に入ったのは、0-42で迎えた7分。相手のアタックの反則が起点となった。
連続攻撃からNO8内藤基がスピードに乗って防御網を突破した。
しかし、以降は京産大が平野龍、日吉健の両FLの突き刺さるタックルで誘った落球からの速攻で、10分、16分と連続トライに挙げる。
終盤にも2トライ奪い、10トライの大勝。京産大の廣瀬佳司監督は、「今シーズンで一番良いゲームだった」と選手たちの努力を称えた。
敗れた青山学院大は30年ぶりの全国舞台だった。
糊谷浩孝HCは「選手たちを誇りに思う」と感謝を口にした。
<次戦日程>
・12月22日(日)京産大vs大東大@三重交通Gスポーツの杜鈴鹿