国内 2021.03.29
札幌山の手17-12高鍋。「幹夫先生のラスト飾る1年に」。さよなら再逆転のデッドヒート-センバツ敗者戦レビュー-

札幌山の手17-12高鍋。「幹夫先生のラスト飾る1年に」。さよなら再逆転のデッドヒート-センバツ敗者戦レビュー-

[ 編集部 ]

 山の手10-12高鍋とされたのが後半25分(30分ハーフ)。粘って粘っての失点に、山の手のショックは大きかったに違いない。しかし、次のキックオフからの開き直ったアタックには迫力があった。186㌢、98㌔の司令塔、ステファン・ヴァハフォラウはなりふり構わずゲインラインへ仕掛けた。高鍋もそれを受けず、がっちり踏み込んだタックルで応戦。結局10分間も高鍋陣に居座り、再逆転決勝トライを取り切った。

 山の手10-12高鍋とした高鍋のトライもまた、立派だった。がんばって作った突破口から味方を走らせ大きなゲイン。このボールの確保に走るサポートが速い。チャンスをトライに変える、取り切る意識がうかがえた。重ねた連続攻撃の末、SH幸妻怜治②からフラットなパスに走り込んだのはPRの湯浅大心②。後半25分でPRの足がこれだけ残っているとは。

「2戦を通じて感じたのはディフェンス力の不足でした」と高鍋の檜室秀幸監督。フィジカルと走力のジレンマの中、今年も花園への道のりが続く。

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