国内
2020.12.22
第100回まであと5日! 決勝再現⑥第95回・東海大仰星37-31桐蔭学園
開始3分に東海大仰星がゴール前のFW戦から先制トライを挙げるも、12分に桐蔭学園がPGを返し、以降は一進一退の展開に。20分、24分と桐蔭学園が御家芸の連続攻撃でトライを重ね17-12と逆転したが、東海大仰星も29分にゴール前スクラムからデザインされたアタックでFL眞野がインゴールへ。19-17としてハーフタイムを迎える。
ほぼ互角の戦いから流れを変えたのは、東海大仰星の対応力だった。「桐蔭学園の防御は横の動きに弱い」と感じたSO岸岡は、FWで3トライを奪った前半の組み立てから一転、後半はBK勝負へとシフトする。
この読みはズバリ当たった。3分、ラインアウトを起点にBKがサインプレーを仕掛け、WTB中孝祐がフィニッシュ。11分、20分とPGを追加して15点差までリードを広げると、桐蔭学園に1トライを返された直後の28分にもBKラインで外のスペースを攻略し、WTB中が勝利を大きくたぐり寄せるトライを挙げる。終了間際の桐蔭学園PR石田楽人のトライで6点差まで詰め寄られたものの、直後にフルタイムを迎えた。湯浅大智監督は就任3年目で2回目の花園優勝、また高校3冠は昨年の東福岡に続き2校目となった。
この年の東海大仰星、桐蔭学園はいずれも入学当初「谷間の世代」と呼ばれていたが、3年間かけて地道に力をつけ、ファイナルの舞台に立った。湯浅大智監督と藤原秀之監督が異口同音で語ったように、それぞれにとって今後のチームづくりの指針を示すシーズンとなった。
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