国内 2020.12.13
「どれだけチャレンジできるかにフォーカスした」慶大が京産大に勝利 準々決勝で早大と対戦へ

「どれだけチャレンジできるかにフォーカスした」慶大が京産大に勝利 準々決勝で早大と対戦へ

[ 編集部 ]
京産大は必死に食らいついたが、慶大は計7トライを挙げた(撮影:早浪章弘)

 敗れた京産大の田中利輝キャプテンは、「意地のぶつかり合いになると思っていた。お互いの強みであるFW、そこの勝負で随所に相手を上回ることができたが、やはり関東の壁、コンタクト力、チームの総合力に壁を感じた」と試合を振り返りながらも、「僕たちも自分たちの持てる力を出しきれた。胸を張っていきたい。改めて原点回帰してひたむきさを学んだ。後輩たちには受け継いでいってもらいたい」と前を向く。

 伊藤鐘史監督は、「キャプテンを中心によくやってくれた。少ない公式戦のなか、1試合終えるごとにチーム力が高まっていくのを見るのが本当に楽しかった。いかなる環境であれ、自分たちにフォーカスしてひたむきに取り組むことが大切か、彼らから改めて学んだ。彼らの順応性、柔軟性で今後も進化していくと確信している」とコメントした。

 一方、勝った慶大の相部開哉キャプテンは、2年ぶりの大学選手権出場ということで、「どれだけチャレンジできるかにフォーカスした」と明かし、「プレッシャーを受けた部分もあったが、謙虚にひたむきにプレーするところで、一つひとつ上回れた」と勝因を語った。

 そして、栗原徹監督は次の早稲田大学戦へ向け、「正直、今日の試合の出来だとまだまだ。学んだのは、京産大のFWの強さ、ゴール前でとらせない、とりきる強さ。そこは自分たちも強みとしているが、早稲田に対していかにこじあけていくか、学びをもらえた」と、反省のなかにも収穫を口にした。

 早稲田大学×慶應義塾大学の準々決勝は、12月19日に東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれる。

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