女子 2020.09.22
高校生に笑顔と希望が戻ってきた! コロナ禍乗り越え九州でラグビー再開

高校生に笑顔と希望が戻ってきた! コロナ禍乗り越え九州でラグビー再開

[ 編集部 ]
Bパートで優勝した宮崎県立富島高校の選手と監督
PKから速攻を仕掛ける赤いジャージーの福岡レディース。佐賀工との試合は熱戦となった

 結果、Aパートは福岡レディースが1位、Bパートでは富島高校が優勝し、この2チームは10月23日から埼玉県で開催予定の「第3回全国U18女子セブンズラグビー大会」に九州協会代表として推薦される。

 福岡レディースのキャプテンである大内田夏月選手(筑紫高校)は、膝の負傷により今大会には出られなかったが、「コロナでいろいろ大変なこともありましたが、自分たちがやってきたことが出せてよかったです」と仲間の奮闘を喜んだ。

 今年は目標としていた春の「サニックス ワールドラグビーユース交流大会」、夏の「KOBELCO CUP 第10回全国高校女子合同チームラグビー大会」が中止となった。大内田選手は、「ずっと3年間それを目指して頑張ってたんですけど、コロナの影響で最後の最後に行けないとなって……、つらかったです」と振り返る。

 負傷の大内田キャプテンに代わって九州U18女子セブンズで福岡レディースをけん引した山本彩花選手(東海大学付属福岡高校)は、「大会はできないし、選手もみんなで集まれなくて、それがつらかったです」。いろいろな学校から選手が集まる福岡レディースは週に一度しか一緒に練習できない。今年、長期の活動自粛を経て、チームとして練習を再開できたのは6月に入ってからだった。

 10月の全国U18女子セブンズは彼女たちがいちばん目標としていた大会だ。
 この大会は、どうか予定通り開催できるようにと祈る。

 山本選手は、「みんなでもっとチーム力を高めて、優勝を目指して頑張りたいです」と意気込む。
 膝が完治するまで9か月かかると言われ、手術を受ける大内田選手はその全国大会にも出られないが、「外から盛り上げることはできると思いますし、もっとみんなのことを見て、全力でサポートできたらいいなと思います」と明るく話した。

 ラグビーを愛する高校生たちに笑顔と希望が戻ってきた。

 第100回全国高校ラグビー大会(花園)の予選は、九州では福岡県が先陣を切り、9月27日からおこなわれる予定。

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