【ラグリパWest】友情の「KINTETSU」
レベルズはスーパーラグビーでサンウルブズと同じオーストラリアカンファレンスに属する。南部にあるヴィクトリア州の州都・メルボルンを本拠地にする。
メルボルンは「世界の庭」と評されるクライストチャーチ(ニュージーランド)が都市計画を学んだと言われ、美しい街並みが残る。メインスタジアムはAAMIパーク。チームは2011年に創立された。最高位は2018年の9位。2013、2014年には堀江翔太、2015年には稲垣啓太(ともにパナソニック、日本代表のHOとPR)らが在籍した。
ラグビージャーナリストの村上晃一はレベルズを解説する。
「スクラムやラインアウトモールを押すセットプレー中心のチーム。でもBKにはコロインベテら決定力のある選手もいます。目指すのは初のプレーオフ進出です」
主将のFBデイン・ハイレットペティはオーストラリア代表37キャップを持つ。WTBマリカ・コロインベテは同28キャップ。愛称は「サイクロン」(台風)だ。代表39キャップのユーティリティーBKのリース・ホッジや同52のCTBマット・トゥームアも擁する。
今季のリーグ戦は連敗中。サンウルブズには27−36、2月7日のブランビーズ戦も26−39と敗れた。2月14日には本拠地でワラターズ戦が予定されている。
スーパーラグビーチームとの提携は、神戸製鋼がチーフス、日野がクルセイダーズと結んでいる。NTTコミュニケーションズはフランス・トップ14のポーと契約した。
近鉄は下部のトップチャレンジながらトップリーグと同等の扱いを受ける。
「ゲニアとクーパーの獲得に続き、近鉄の本気度をみなさんに感じ取ってもらえれば。上でのプレーを考えている大学生にも良いイメージを持ってもらえるはずです」
効果はリクルートにも波及すると飯泉は考える。
現在、チームは完全オフ。社員選手は社業をこなしている。3月2日には社員選手のみでミーティングを行い、週3回のフィットネスやスキル練習が始まる。
新人はそこで合流。CTB片岡涼亮、FB吉本匠(ともに立命館大)。NO8マタエナ・イエレミア(摂南大)。CTB小野木晃秀(東海大)の4人だ。
プロ、外国人を含めた全選手が参加するミーティングは3月30日に開催される。
飯泉は目標を口にする。
「トップリーグ復帰はもちろんのこと、最終的にはそこでの優勝です」
日本代表キャップ71のトンプソン ルークが引退しても大丈夫。近鉄はこの国の頂点に立つための下地を着々と作り上げている。