国内
2019.11.04
帝京大、しぶとい筑波大をノーサイド直前に逆転で制した! 両軍の実感は。
しかし終盤は、要所で反則を犯したり、陣地を奪いに行ったボールを相手FBに正面で捕られたりし、やや守勢に回る。決勝トライを奪われた場面では、筑波大の自陣ゴール前右でのペナルティに対して帝京大がスクラムを選び続ける。それまでスクラム後のプレーはNO8の安田司の突進が多かったが、最後の最後はループを交えたサインプレーでWTBの木村朋也が右隅にフィニッシュ。同点。コンバージョンゴールで勝ち越した。
岩出監督は、後半ロスタイムからリザーブにいたCTBの本郷泰司主将を投入していた。けが人が出ることを予感し、主将投入までのタイミングを引っ張ったのだ。最後のプレー選択については、本郷が「ずっとスクラムで(押し込んで)そのままトライできるのではないかと思っていたのですが、(最後は組む場所が)少しゴールから遠くなっていて、BKもスクラムからのサインプレーを用意していた」と説明。下級生主体の陣容を組む岩出監督は「そこは主将が入った(効果)。ずっとFWで行けそうで行けない状態が続いていたので、あの(最後に選んだ)オプションでよかったと思います」と話す。
敗れた島崎監督は、「最後の一歩」の真意をこう掘り下げる。
「このプレーが…というより、きょうのプレッシャーのなかでやらなければいけないことがやりきれなかった、その、積み重ねです」
筑波大は10日に埼玉・熊谷ラグビー場Bグラウンドで成蹊大と対戦。一方で帝京大は同日、東京・秩父宮ラグビー場で早大とぶつかる。岩出監督は「筑波大さんには本当に素晴らしいファイティングスピリットを感じました。敬意を表したいです」と締めた。
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