トンガ戦へ向け、マフィ、中村、木津などが奮闘誓う。
12番で先発する中村亮土は、「トンガはボールを持ってあたりに行くのが好きなイメージだったけど、分析とそのイメージは一緒だった。トンガ戦はディフェンスの時間が多くなる思う。フィジカルな相手に対して自分の強みをぶつけていきたい」とコメント。
中村と同じく2試合連続でミッドフィールドに立つラファエレ ティモシーは、「フィジカルな相手。高いレベルでプレーしている選手もいるので要注意」と気を引き締めた。
開幕まで50日を切ったワールドカップへ向け、選手たちの競争は激しい。
フィジー戦のスターティングメンバーから5人が替わったが、日本代表デビューとなったフィジー戦で負傷交代したFLのピーター“ラピース”・ラブスカフニについてジェイミー・ジョセフ ヘッドコーチは「膝の内側を痛めた」ことを明かした。
リーダーシップもあるラブスカフニの状態は心配だが、同じバックローでプレーするリーチが先発メンバーに戻ったのは大きいと指揮官は言う。フィジー戦で活躍した姫野和樹をリザーブに回し、「リーチにゲームタイムを与える」とした。
LOのポジション争いも激化している。フィジー戦で奮闘したジェームス・ムーアに替わり、トンガ戦はファンデルヴァルトがチャンスを与えられた。怪我から復活したヘル ウヴェはリザーブに名を連ね、パフォーマンスが期待される。
SHも層が厚い。トンガ戦は流大が先発、茂野海人がベンチで待機となり、ベテランの田中史朗は2試合連続で出番なし。これについてジョセフ ヘッドコーチは、「フミ(田中)は今日(8月1日)の練習には参加したが、今週は試合に出られる練習はしていない。流はリーダーシップもある、茂野とそれぞれ、良さがある」とコメント。
WTBについては、福岡堅樹、レメキ ロマノ ラヴァ、松島幸太朗らがいい競争ができていると話した。
先週のフィジー戦で途中出場し初キャップを獲得したPRの木津悠輔は、「まだ自分の立場は崖っぷちだと思ってる」と冷静だ。フィジー戦はアグレッシブなメンタルで組めたと振り返り、その点は長谷川慎スクラムコーチからも評価してもらったという。「ただ、押しに行きすぎるあまり、味方をいい形で前に出せなかった」と反省する23歳のニューフェイス。トンガ戦へ向けては、「気持ちは大胆に、プレーはじっくりと前に出たい」と意気込みを語った。